パナソニック製ガスヒートポンプエアコン(GHP)をご使用のお客様より、リモコンに「A19」のエラーが発生したので、至急見に来てほしいと連絡を受けて訪問しました。
お客様が今回の系統は病院内でも特に空調を使用する部屋もあり、機器の使用状況も長時間の稼働、設置年数も20年近いので不具合箇所の部品の供給があるのかというところも心配されていました。
【A19 ワックス弁異常】は室外機に搭載されているエンジンの冷却水温度が一定の温度を下回った際に発生する異常です。
同メーカーのGHPでも機種によって検知条件に若干の違いはありますが、エンジン稼働後10分以内に冷却水温度が55℃以上にならない場合に検出する異常となります。
今回の機器では、冷却水温度を適温に保つための部品が【ワックス弁】と言われる部品で、水温の変化によって冷却水回路が切り替わるバルブになります。
エラーの要因は、ワックス弁が動作不良を起こしてしまい、冷却水温度が上昇せず異常検出しておりました。
ワックス弁の単体交換より、ワックス弁の本体交換の提案をしました。
ワックス弁単体の方が費用的には安価になるが、機器の使用時間を考慮すると、ワックス弁の劣化具合で配管内部の汚れも一新できる本体の交換の方がお客様にとって良いと診断し、本体の部品の供給がまだあったので状況を説明し提案にいたります。
その後、ご決裁をいただき、部品交換を実施し機器復旧をすることができました。
施工内容 | パナソニックGHP(ガスヒーポン)「A19」リモコン表示 修理対応事例 |
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施工時間 | 80分
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型式 | SGP-H355J2GZ
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運転時間 | 84,570時間 |
エラーコード (パナソニックGHPのエラーコード一覧はこちら) |
A19
ワックス弁異常
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旧ワックス弁取り外し前
旧ワックス弁取り外し後
新ワックス弁取り付け後
看護師さんが休憩する所もあったので、直って良かったです。
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【業務用】自動車販売会社様 パナソニックGHP(ガスヒーポン)
「A19」室外機ワックス弁交換
2021年1月19日、大阪ガス遠隔監視システムにて「A19」エラー検知。 ※「A19」冷却水温度低異常 GHP(ガスヒートポンプエアコン)では室外機に車と同様にエンジンが搭載されており、エンジンを動力にしてコンプレッサ(圧縮機)を駆動し、冷暖房の空調を可能にしています。 リモコンを入れた際にエンジンが稼働し徐々にエンジン本体の温度が上昇していきます。 その際にエンジン内部に冷却水回路を設け本体温度の上昇を防ぐ構造になっています。 冷却水の温度は冷房時でも暖房時でも65~75℃がベストでその温度より高くても低くてもエンジンの出力や異常に影響し、空調能力の低下に繋がります。 冷却水温度を一定に保つ為、冷却水回路内には水温によって開閉し回路を切り替える弁(ワックス弁等)が組み込まれており、水温が低い状態だと弁を閉めて短い回路(エンジン側)で循環させ、水温が高い状態だと弁を開けて、より長い回路(室外機上部のラジエータ側)へ冷却水を循環させて水温を下げていきます。 夏季などの外気温が高い場合は冷却水の温度が上がりやすい為、室外機上部のラジエータ側へ冷却水回路を切り替えて放熱用のファンで冷却水の熱を外に逃がし、逆に冬季など外気温が低い場合には冷却水温度が上がりにくい為、エンジン側へ回路を切り替えて冷却水の温度を上昇させます。 訪問時に機器診断したところ、ワックス弁が開いた状態のまま固着し、冷却水温度が低いまま長い回路で循環していた為、冷却水温度未上昇にてエラー検知していました。 設備管理会社へ現状と部品代金の概算、車載部品にて修理可能の旨を説明したところ早急に対応して欲しいとの事で当日ワックス弁の交換作業を実施。 ワックス弁の交換作業は弁の前後の冷却水ホースを専用工具で挟み冷却水の流れを遮断させてから内部の弁本体を取り外し、内部清掃後に新品部品を取り付けます。部品交換後、機器の運転確認を実施。 交換箇所の水漏れの確認及び冷却水温度の安定を確認し作業完了。
【業務用】豊中市製品工場様 パナソニックGHP(ガスヒーポン)
「A19」リモコン表示 修理対応事例
パナソニックガスヒートポンプエアコン(GHP)をご使用のお客様より「エラー「A19」が発生しリモコンを入れ直したら復旧したが、気になるので点検をして欲しい」と入電があり訪問いたしました。 【A19】は室外機に搭載されているエンジンの冷却水温度が一定の温度を下回った際に発生する異常で同メーカーのGHPでも機種によって検知条件に若干の違いはありますが、エンジン稼働後10分以内に冷却水温度が55℃以上にならない場合に検出する異常となります。 エンジン冷却水温度は一般的に70~90℃が適温とされ、冷却水温度が高すぎる状態をオーバーヒート、逆に極端に水温が低い状態をオーバークールと言います。 「水温が低ければ冷却効果も大きくなるのでエンジンに良いのでは?」と思われるかもしれませんが、 一般的にオーバークールでは以下のような障害が出ると考えられています。 ・エンジンの燃焼効率の悪化(燃費の悪化) ・オイル寿命の低下(オイルの乳化) ・エンジン内部の汚損 水温が低い状態での運転は良い事は一切無く、過去にはオーバークールの状態で無理に機器を稼働させていた事によりエンジンオイルが乳化し潤滑能力の低下によってエンジンが破損してしまったという事例もございます・・・。 パナソニック製GHPではそういったエンジンの重故障を予防するためにエラー【A19】が設定されています。 こちらのお客様がご使用のKシリーズにおいて冷却水温度を適温に保つための部品が【ワックス弁】です。 ワックス弁は他GHPメーカーではサーモスタットと呼ばれる部品で、水温の変化によって冷却水回路が切り替わるバルブとなります。 水温が低いときは温度を上昇させるためにエンジン内で循環する回路を、水温が必要以上に上昇すると温度を下げるためにラジエーターと呼ばれる放熱側の回路を、という形で回路を自動で切り替える事により冷却水温度は適温に保たれています。 【A19】エラーはワックス弁が動作不良をおこしてしまい常時放熱側であるラジエーターに冷却水を流してしまう為、冷却水温度が上昇せず異常検出に至るという事がほとんどです。 こちらのお客様は部品代が有償ではございましたがオーバークールの弊害をご理解頂き、またサービスカーに部品を車載しておりましたので機器診断を含め1時間程度で当日復旧する事が出来ました。