2026.08.04
「自宅のエアコンを交換しようとしたら、ガスエアコンだと言われた」
「室外機が大きく、複数の部屋のエアコンにつながっている」
「家電量販店に相談したけれど、工事を断られてしまった」
長く住んでいる戸建て住宅では、このようなご相談があります。
見た目は一般的なエアコンと似ていても、家庭用ガスエアコンは冷暖房の仕組みや配管が異なります。また、現在は家庭用製品の販売が終了しているため、故障した機器を同じタイプへ交換することはできません。
この記事では、家庭用ガスエアコンの種類や、現在も新しく取り付けられるのか、撤去や電気式エアコンへの交換はどうすればよいのかを分かりやすく解説します。

家庭用ガスエアコンとは、ガスを使ってコンプレッサーを動かしたり、暖房用の温水や冷媒を加熱したりする空調設備です。過去には戸建て住宅などで採用されていましたが、現在は家庭用製品の販売が終了しています。
ひと口に「ガスエアコン」といっても、すべてが同じ仕組みではありません。ガスを冷房と暖房の両方に利用するタイプもあれば、暖房にはガス、冷房には電気を使うタイプもあります。
現在、家庭で広く使われている電気式エアコンは、電気モーターでコンプレッサーを動かし、ヒートポンプの仕組みによって冷暖房を行います。
一方、家庭用ガスエアコンには、次のような方式がありました。
GHPと電気式のEHPについて詳しく知りたい方は、GHPとEHPの仕組みや特徴の違いもご覧ください。

家庭用として使われてきたガスエアコンは、大きく「ガスヒートポンプエアコン」「ガスシステムエアコン」「ガスエアコン(イーナエアコン)」の3種類に分けられます。
名称や外観だけでは判断しにくいため、現在使用している機器の種類を確認するには、室内機や室外機に記載されている型番を調べるのが確実です。
ガスヒートポンプエアコンは、ガスエンジンでコンプレッサーを動かし、冷房と暖房を行う設備です。「ガスヒーポン」と呼ばれることもあります。
家庭用GHPでは、大型の室外機1台に複数の室内機を接続するマルチ方式が多く採用されていました。そのため、室外機が故障すると、つながっている複数の部屋で一斉にエアコンが使えなくなることがあります。
現在も販売されているGHPは、店舗や工場、医療施設、オフィス、公共施設などで使用する業務用設備です。
業務用GHPは一般家庭向けの代替機器ではなく、能力や室外機の大きさ、運転音、ガス設備、設置スペース、メンテナンスなどの条件が大きく異なります。そのため、販売が終了した家庭用GHPの代わりとして、一般住宅へ取り付けることはできません。
業務用と家庭用の空調設備には、能力だけでなく電源や工事内容にも違いがあります。詳しくは、業務用エアコンと家庭用エアコンの違いで解説しています。
ガスシステムエアコンは、ガス給湯器で作った温水を室内機へ循環させ、暖房を行うタイプです。
冷房時は温水を使わず、専用の電気ヒートポンプ式室外機を運転します。つまり、暖房はガス給湯器の温水、冷房は電気式の室外機というように、冷房と暖房で異なる設備を使う仕組みです。
交換や撤去を行う際は、エアコン本体だけでなく、温水配管や給湯設備との接続状況も確認する必要があります。
ガスエアコン(イーナエアコン)は、暖房時にガス屋外燃焼方式、いわゆる冷媒加熱式を利用するタイプです。
暖房では、室外機でガスを燃焼させ、その熱で冷媒を直接加熱します。一方、冷房は同じ室外機を使い、電気ヒートポンプ方式で行います。
室外機1台で複数の室内機を運転できるマルチ方式の製品もあり、大阪ガスでは「i:na(イーナ)エアコン」と呼ばれていました。
| 種類 | 暖房の仕組み | 冷房の仕組み | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ガスヒートポンプエアコン(GHP) | ガスエンジンでコンプレッサーを駆動 | ガスエンジンでコンプレッサーを駆動 | 室外機1台に複数の室内機を接続するマルチ方式が多い |
| ガスシステムエアコン | ガス給湯器で作った温水を循環 | 専用の電気ヒートポンプ | 暖房と冷房で異なる設備を使用する |
| ガスエアコン(イーナエアコン) | ガス屋外燃焼方式で冷媒を加熱 | 電気ヒートポンプ | 同じ室外機で冷暖房を行い、マルチ方式もある |
3種類とも「ガスエアコン」と呼ばれることがありますが、配管や撤去方法は同じではありません。機器を取り外す前に、型番や設備構成を確認することが重要です。

家庭用ガスエアコンはすでに販売が終了しているため、新規で取り付けることはできません。現在使用している機器が故障した場合も、基本的には電気式エアコンへの交換を検討します。
中古機器を探して取り付ける方法もおすすめできません。製造から長期間が経過している機器は、補修部品がなく、設置できても故障後に修理できない可能性があるためです。安全性や施工後のメンテナンスも考えると、現在流通している電気式エアコンへの更新が現実的です。
大型施設などで使用されている業務用GHPは現在も販売されています。しかし、業務用GHPは店舗や工場などでの使用を前提に設計されており、家庭用ガスエアコンの後継機ではありません。
室外機が大きく、設置場所やガス設備、メンテナンス体制などの条件も一般的な家庭用エアコンとは異なります。そのため、家庭用ガスエアコンの代わりとして一般住宅に設置することはできません。
ガスを使った暖房を希望する場合は、ガス温水式床暖房やガスファンヒーターなど、別の設備を検討できます。
ただし、夏の冷房も必要であれば、現在は電気式エアコンとガス暖房設備を組み合わせる方法が現実的です。どの組み合わせが適しているかは、部屋の広さや断熱性、生活時間、掃除のしやすさなどによって変わります。

古い家庭用ガスエアコンが故障した場合は、修理できるとは限りません。部品供給の終了や設備全体の経年劣化を考え、撤去と電気式エアコンへの交換を含めて検討する必要があります。
「動かない室内機だけを交換すればよい」と思われがちですが、複数の室内機が1台の室外機につながっている場合は、設備全体の更新が必要になることもあります。
業者へ相談する前に、次の情報を確認しておくと現地調査や見積もりがスムーズです。
型番の表示が見つからない場合は、機器全体と室外機の銘板をスマートフォンで撮影しておくとよいでしょう。
ガスエアコンから電気式エアコンへ交換するときは、既存の機器を取り外すだけでは終わりません。
冷媒配管や温水配管、ガス配管、ドレン配管、電源、室外機の設置場所などを確認し、新しいエアコンをどのように取り付けるか検討します。電気式エアコン用の専用回路がなければ、電気工事が必要になる場合もあります。
特に注意したいのが、配管を壁や天井の内部に通す「隠ぺい配管」です。既存配管を再利用できるか、新しく配管を通す必要があるかは、現地の状態を確認しなければ判断できません。
家庭用GHPからの交換や配管の特徴については、家庭用GHPと隠ぺい配管の基礎知識も参考にしてください。
家庭用ガスエアコンの交換では、通常のエアコン工事とは異なる確認や作業が必要です。
たとえば、隠ぺい配管は壁の中の状態を目視できず、配管の劣化状況や再利用の可否をその場で判断しにくい設備です。さらに、ガス設備の処理や電源工事が必要になる可能性もあります。
工事当日に初めて状況が分かると、予定していた標準工事では対応できません。そのため、家電量販店や一般的なエアコン業者では、工事を断られることがあります。
量販店で対応できない理由や交換前の確認事項は、隠ぺい配管でエアコン交換を断られる理由と対処方法でも詳しく紹介しています。

家庭用ガスエアコンは、電気式エアコンへの交換を同時に行わず、撤去だけを依頼することも可能です。ただし、機器の種類や設置場所、室内機の台数、配管処理の範囲によって作業内容は変わります。
「使っていないので室内機だけ外したい」という場合でも、室外機や配管がどの部屋につながっているかを確認する必要があります。複数の室内機が接続されたマルチ方式では、1台だけを単純に取り外せないケースもあるためです。
株式会社ミヨシテックでは、家庭用ガスエアコンの撤去を1台あたり約1万円で承っています。
ただし、約1万円はあくまで目安です。次のような条件によって、実際の費用は変わる場合があります。
正確な費用については、機器の写真や型番、設置状況を確認したうえでご案内します。
ご相談時に次の情報をお知らせいただくと、必要な作業を判断しやすくなります。
すべて分からなくても問題ありません。室内機、室外機、リモコン、配管周辺の写真があれば、設備の種類を確認できる場合があります。
家庭用ガスエアコンには、ガス配管や温水配管が接続されている場合があります。DIYで配管を切断したり、機器を無理に取り外したりするのは危険です。
見た目だけでは、どの配管にガスや冷媒、温水が通っているのか判断できないこともあります。撤去するときは自己判断で作業せず、ガス設備と空調設備の両方を確認できる専門業者へ依頼しましょう。
寝屋川市・枚方市を中心とした大阪北河内エリアで家庭用ガスエアコンにお困りの場合は、株式会社ミヨシテックへご相談ください。
ミヨシテックでは、現地調査から機器の撤去、電気式エアコンへの交換、必要な電気工事まで、設置状況に合わせてご提案します。
家庭用ガスエアコンは、室外機1台に複数の室内機が接続されていたり、配管が壁や天井の内部に隠れていたりすることがあります。
ミヨシテックでは、量販店で断られやすい隠ぺい配管のエアコン更新にも対応しています。既存配管を再利用できるか、露出配管へ変更すべきか、電源工事が必要かを現地で確認し、安全に更新できる方法を検討します。
大切なのは、古い機器を取り外すことだけではありません。
部屋ごとの使用時間や広さ、家族が集まる場所、掃除のしやすさ、電気代、室外機の置き場所まで考えることで、暮らしに合ったエアコンを選びやすくなります。
たとえば、これまで1台の室外機で複数の部屋を空調していた場合でも、電気式への交換時には部屋ごとに設置する方法や、電気式のマルチエアコンを採用する方法があります。どの方法が適しているかは、住宅の配管経路や電気容量によって異なります。
家庭用ガスエアコンには、次の3種類があります。
いずれも現在は家庭用製品の販売が終了しているため、新規で取り付けることはできません。また、現在販売されている業務用GHPを、家庭用ガスエアコンの代わりとして一般住宅に設置することもできません。
現在使用しているガスエアコンが故障した場合は、設備の種類や配管を確認したうえで、撤去または電気式エアコンへの交換を検討しましょう。
株式会社ミヨシテックでは、家庭用ガスエアコンの撤去を1台あたり約1万円を目安に承っています。寝屋川市・枚方市を中心とした大阪北河内エリアで、古いガスエアコンや隠ぺい配管にお困りの方は、お気軽にご相談ください。
機器の型番や室内機・室外機の写真があれば、LINEでのご相談もスムーズです。電気式への交換を検討されている方は、寝屋川市のミライエショールームでも、暮らし方に合った空調選びをご相談いただけます。