業務用ダイキンEHPの故障かも?A3・AF・U0・F3・U4エラーが出たら読むページ

エアコン

2025.05.02

Column

エアコンは日々の生活に欠かせない存在ですが、突如としてエラーコードが表示されることがあります。特に業務用で使用されているダイキンEHP(電気ヒートポンプ)では、エラーコードによる警告が表示された際に適切な対処を行うことが重要です。

このコラムでは、ダイキンEHPによく見られるエラーコードの原因と応急処置を解説します。また、10年以上点検やメンテナンスをしていない場合、早めの点検が推奨される理由についても触れていきます。

業務用ダイキンEHPのよくあるエラーコードと応急処置

A3:ドレン水位異常

原因

  • ポンプや現地ドレン配管の詰まり
  • フロートスイッチ(水位検知)の作動不良
  • 室内機プリント基板の不良

応急処置

  1. ブレーカーを一度OFFにし、30秒後にONにして再運転。
  2. 吸い込みグリルを開け、ドレンパン(結露水の受け皿)の栓を開けて水が溜まっていないか確認(大きめのバケツを用意)。
  3. 水が溜まっている場合は排水することで一時的に運転可能。

AF:加湿器系異常

原因

  • 加湿器内蔵の電磁弁の作動不良
  • ポンプや現地ドレン配管の詰まり
  • フロートスイッチ(水位検知)の作動不良
  • 室内機プリント基板の不良

応急処置

  1. ブレーカーを一度OFFにし、30秒後にONにして再運転。

U0:ガス欠異常

原因

  • 冷媒ガスの漏れ
  • 冷媒配管経路の詰まり
  • 圧縮機の故障
  • 閉鎖弁の開け忘れ(施工不良)
  • 各センサーの不良

応急処置

  1. ブレーカーを一度OFFにし、30秒後にONにして再運転。
  2. 室内機の吹き出し温度が冷たいか暖かいかを確認。
  3. 室外機の下に油の滲みがないかを確認。

F3:圧縮機吐出管温度異常

原因

  • 冷媒ガスの漏れ
  • 冷媒配管経路の詰まり
  • 圧縮機の故障
  • 閉鎖弁の開け忘れ(施工不良)
  • 各センサーの不良

応急処置

  1. ブレーカーを一度OFFにし、30秒後にONにして再運転。
  2. 室内機の吹き出し温度を確認。
  3. 室外機周辺に風を妨げる障害物がないか確認。

U4:伝送異常(内⇔外)

原因

  • 室内機または室外機のプリント基板不良
  • 連絡配線の不良(断線等)

応急処置

  1. ブレーカーを一度OFFにし、30秒後にONにして再運転。

応急処置の次にすべきこと

エラーコードが表示されると、多くの人は慌ててしまいます。しかし、焦らず、まずは以下の手順を試してください。

  • ブレーカーのリセットを試す
    どのエラーコードでも、最初に行うべき基本の応急処置です。

  • 専門業者に相談
    特に長年使用しているエアコンの場合、劣化や部品の寿命が原因であることが多いため、専門業者に相談して早急な対応を行いましょう。

長期間メンテナンスしていないエアコンの危険性

エアコンの寿命は一般的に10〜15年と言われていますが、定期的なメンテナンスや薬品洗浄を怠ることで、冷暖房効率の低下や突然の故障リスクが高まる可能性があります。とくにダイキンのEHPのような高性能な業務用エアコンでは、構造が複雑なぶん、定期的な内部洗浄が非常に重要です。

室内機・室外機の汚れによる冷暖房能力の低下

長期間使用していると、室内機・室外機の熱交換器やファンに汚れが蓄積します。これにより、風量が落ちたり、冷媒の状態変化がスムーズに行われなくなり、本来の冷暖房能力が発揮できなくなるのです。

特に熱交換器(冷媒が通るフィン状の部分)はホコリやカビが溜まりやすく、効率低下の大きな原因となります。見た目には分かりにくい部分だからこそ、定期的な洗浄が欠かせません。

エアコンの薬品洗浄とは?

こうした内部の汚れは、専用の薬剤と高圧洗浄機を使った“薬品洗浄”で徹底的に除去することができます。ミヨシテックでは、次のような工程でエアコン洗浄を行っています。

  • 室内機の熱交換器・ファン・ドレンパン・ドレンポンプなどを分解
  • エアコン専用の薬剤を噴霧し、油汚れやカビを分解
  • 高圧洗浄機で内部の隅々まで洗い流し、効率を回復

薬品洗浄を行うことで、冷暖房の効きが劇的に改善されるほか、消費電力の削減にもつながるため、電気代の節約にも効果的です。

メンテナンスを怠ると起こる3つのリスク

電気代の増加 部品の劣化や汚れにより運転効率が低下。無駄な電力消費で月々の電気代が上昇します。
冷暖房能力の低下 ガス漏れや冷媒配管の詰まり、室内機・室外機の熱交換器の汚れにより、思うように温度調節ができなくなります。
重大な故障のリスク 突然の故障により、運転不能になることも。特に猛暑や厳寒期のトラブルは深刻で、業務や日常生活に大きな影響を及ぼします。

エアコンの性能を長く維持するには、定期的な点検、また使用環境にもよりますが3~5年に1回の薬品洗浄も推奨されています。特に10年以上メンテナンスをしていないエアコンは、故障リスクが高く、早めの対策が必要です。

点検・洗浄・修理・更新ならミヨシテックへ

10年以上使用しているEHPエアコンや、最近エラーが出るようになった機器は、内部の汚れや部品劣化が進んでいるサインかもしれません。「まだ使えているから大丈夫」と思っていると、ある日突然、冷えない・動かない・異音がする…という深刻なトラブルに発展することも。

ミヨシテックでは、ダイキンEHPに精通した技術スタッフが、点検から薬品洗浄、修理、さらには機器の更新まで一括対応。お使いのエアコンの状態に合わせて、最適なご提案をいたします。

  • 「エラーコードが出て不安」

  • 「どこに修理を頼めばいいかわからない」

  • 「点検や洗浄だけでも頼める?」

そんなときは、まずはお気軽にミヨシテック(0120-060-344)までご相談ください。

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