スポーツジムを運営されているお客様より「マシンジムとスタジオの冷房が効いていない」との連絡を頂き現地訪問。
室外機にて冷房データを測定するとシステム内の冷媒(フロンガス)が不足している状態で冷房不良に至っておりました。
室外機側で各箇所の漏洩を検査するも見当たらない為、室内側での調査が必要となりましたが営業中の為当日は作業が出来ず、冷媒漏れ箇所特定に必要な部材類(冷媒配管耐圧検査に必要な窒素、機器復旧時に必要となる規定量のフロンガス)のお見積りを提出。
後日お客様より「知り合いの業者に冷媒漏れ箇所を特定(マシンジムの室内機1台)してもらったので漏洩機器の部品見積りを頂けますか」とのご相談を受け、室内機熱交換器のメーカー在庫を確認すると部品が欠品しており、納期も約4ヶ月かかる事が判明。
ジムの冷房の早期復旧を要望されていた為、お客様と相談の結果「冷媒漏れしている室内機を切り離して仮復旧させ、部品納入後修理対応する」かたちで話がまとまり、施設定休日に作業を実施致しました。
作業は室内機に接続している各冷媒配管を取り外し配管側へ閉栓用のキャップ取り付け後、室外機より閉栓箇所の漏洩確認の為に室内側へ窒素を流し込みます。漏洩が無い事を確認後冷媒配管真空引き、規定量のフロンガスを補充にて冷媒系の仮処置は完了となります。
配管取り外し後、室内機基板側への通電を防ぐ為各配線類取り外し実施、室外機側にて室内機台数設定を変更にて通信制御上の仮復旧操作も完了。
冷房運転データ確認良好により仮復旧作業が全て完了となりました。
施工内容 | 室内機接続配管閉栓 |
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施工時間 | 約5時間 |
型式 | AXCP56M(室内機型式) |
運転時間 | 35,859時間 |
エラーコード | なし |
閉栓対応の室内機(天井カセット2方向吹出しタイプ)
室内機1台内部熱交換器本体より冷媒微量漏れ
室内機接続配管取り外し
天井裏にて当該室内機に接続の各冷媒配管取り外し
配管閉栓
冷媒配管側へ閉栓用のキャップ取り付け
耐圧検査中
室内機側冷媒配管へ窒素封入にて閉栓箇所漏洩検査実施
マシンジムやスタジオは冬でも冷房を使用する事があるので施設ご利用のお客様からクレームが入る前に直って良かったです。
昨今のコロナ禍により部品製造ラインの停止等で各メーカー共部品納期が遅れる事態が増えてきております。
例え部品供給が可能でも数か月も納期がかかってしまえばお客様へ多大なご迷惑をおかけしてしまいます。
弊社では可能な限り「応急運転」や「仮復旧」を実施しお客様のニーズにお応えいたします。
リモコンにエラーメッセージが出ていなくても「室内機から変な音がする」「リモコンボタンの反応が悪い」など、もちろん対応可能です。
些細な事でも結構です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。