大阪ガス製ヤンマーGHP(ガスヒートポンプエアコン)をご使用のお客様において、スカイリモート(遠隔監視システム)にてエラー「H6」が発生していると大阪ガスエネルギーコンタクトセンターより入電があり訪問致しました。
お客様はエラーの発生にお気づきになられていませんでしたが、訪問時にお話をお聞きした所「以前からエアコンから吹き出す風が少し弱くなっている」との事でした。
ヤンマー製GHPの「H6」(室内機膨張弁異常)は冷房運転中に室外機コンプレッサーに戻ってくるフロンガスの温度が必要以上に低下した際に発生するエラーで、主な原因として【室内機フィルターの詰まり】【室内機膨張弁の故障】等が考えられます。
お客様より風が弱くなっているとの事でしたので早速室内機の点検を実施いたしました。
こちらのお客様がご使用の室内機は床置きダクト型と呼ばれ、大型のモーターがファンを回すことによって吹き出し口より送風しております。
ファンとモーターはVベルトによって連動しておりますが、機器を点検した所このVベルトが劣化し必要な張力を保持出来ていないことが判明いたしました。
Vベルトの張力が規定値以下となってしまいますと必要な力がファンへ伝達されず結果風量の低下に繋がってしますのです。
また、今回のエラー「H6」の発生要因として室外機コンプレッサー吸入側のフロンガスの温度の異常低下がありますが、室内機での送風能力の低下により室内機では上手く熱交換が出来なくなってしまいます。その為、室内から熱を十分に吸収できなかった通常より低い温度のフロンガスが室外機に戻る事でエラー発生の原因となってしまいました。
残念ながら新品のVベルトをサービスカーに車載しておりませんでしたが、ベルト張力の再調整で応急運転とし機器を復旧することが出来ました。
後日メーカーより手配した新品部品に交換し無事に作業は完了いたしました。
ヤンマーGHPのエラーコード一覧はこちら
施工内容 | 大阪ガス製ヤンマーGHP 室内機ファンベルト交換作業 |
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施工時間 | 30分 |
型式 | YFZP450M |
運転時間 | 17,680時間 |
エラーコード | H6 |
Vベルト
Vベルト経年劣化による緩み
Vベルト
新品ベルト取り付け
Vベルト
新旧比較
風が弱くなっているとは感じてたんですけどエラーが出ていたなんて、、、遠隔監視ってすごいですね!
週末に式の予定が入っていたんで助かりました。
エラーの発生状況とお客様へのヒアリングにより故障原因を早期に発見できました。
お客様の喜んだお顔を見ることが出来るのが我々サービスマンの特権だと考えております。
GHPでお困りの際は是非ミヨシテックへご一報ください!