お客様より「6Fの事務所の冷房の効きが悪いので診に来て欲しい」との連絡を頂き当日訪問。
室外機にて冷房データを測定したところ、事務所だけではなく系統全体的に冷房能力が低下している事が判明。
室外機各部の配管温度を実測すると通称「ガス管」といわれる部分に取り付けてある「ストレーナー」の入出口に温度差がある事が確認出来ました。
この「ガス管」とは冷房時では室内側で熱交換したフロンガスが室外機へ戻ってくる方の冷媒配管となり、ガス管に取り付けの「ストレーナー」とは内部のメッシュフィルターで配管内の異物を取り除く役割を担っています。
配管内の異物とは主に水分となりますが、冷房時では室内側でフロンガスが熱交換すると低温で室外機へ戻る為冷媒配管は結露します。
ストレーナーはそういった結露による水分を取り除き冷媒回路内の様々な補機類の故障を防止する重要な部品となっております。
ストレーナーの交換は銅管で作られている冷媒配管から取り外す必要がある為、まずシステム内のフロンガスを回収します。
回収作業が終わると配管を切断し溶接機を使用してストレーナーを取り外します。
その後ストレーナーの上下(冷媒の流れる方向)を間違えないよう配管に差し込み溶接にて取り付けます。
機器へ窒素を流して溶接箇所の漏洩が無い事を確認し、配管内の水分や空気を除去する為真空引き後、回収したフロンガスを補充し機器復旧。
冷房データ確認にてストレーナーの入出口で温度差が無い事を確認、各室内機の吹き出し温度も改善している事を確認にて無事工事完了となりました。
施工内容 | 室外機ガス管側ストレーナー交換作業 |
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施工時間 | 3時間 |
型式 | GHTP560MN |
運転時間 | 33,741時間 |
エラーコード | 無し |
旧ストレーナー取り外し前
内部詰まりにより入口と出口に温度差発生
旧ストレーナー取り外し後
配管切断及び溶接機使用にてストレーナー取り外し
新旧ストレーナー
写真右側が新品ストレーナー
新品ストレーナー取り付け後
溶接にて新品ストレーナー取り付け
無理言って日曜日に修理対応して頂きありがとうございます。
機器更新の際もよろしくお願いしますね。
更新後に定期で室内機フィルター清掃も依頼しようかと検討中なので色々とお世話になりますが協力して下さいね。
お客様のコメントにもあるように、こちらの病院では今冬機器を更新され更新工事もミヨシテックが請け負いました。
又、室内機フィルター清掃や熱交換器の薬品洗浄は有償作業となりますが、御見積り提出~工事まで弊社で対応しており、工事実績も多数ございます。
定期的なフィルター清掃や熱交換器の薬品洗浄は冷暖房の能力低下を防ぎコンプレッサへのダメージを軽減させる為、確実に機器の長持ちに繋がります。
ご要望の際はぜひお気軽にお問い合わせください。