【業務用】高槻市某飲食店様　室外機エラー調査及び配線交換

施工事例

客席系統でリモコンに「E83」のエラーが出ているとの連絡を頂き現地訪問。
室外機にて「E83」エラーの詳細コードを確認したところ「エンジン起動回転数不足」のエラーが発報し機器停止状態となっておりました。
GHP（ガスヒートポンプ）エアコンには室外機に車と同様のエンジンを搭載しており、今回の症状はまさに車のキーを回してもエンジンが掛からない状態となっていました。

本来正常なエンジンは制御基板より起動信号を受けて始動する際、スターター（セルモーター）を稼働させて「キュンキュンキュン」とクランキングをしてエンジンの歯車に勢いを与えてから点火する事によって起動します。
今回はスターターが稼働する直前にエラーを検出する為、スターターへの供給電圧の測定や制御基板からの出力を調査していき、スターター用の電圧変換用トランス～コンデンサ間で一部配線の断線を発見しました。
配線が断線していた影響により正常な電圧がスターターへ供給されずエラー停止していた為、手持ちの配線と端子を加工し新たな配線を作成。
作業の際は感電防止の為、室外機ブレーカーをOFFにして配線を交換し付属カバー取り付け。
エンジン起動確認良好、冷房運転データ異常無し確認にて作業完了となりました。

修理対応のほとんどのケースが部品故障によるもので新品交換が必要となりますが、今回のケースでは車載していた配線類を加工し機器復旧に至った事もあり、お客様への費用負担もなく工事完了となりました。