ヤンマーガスヒートポンプエアコンをご使用のお客様より「冷房が効かないので調査して欲しい」とご依頼があり訪問。
早速室内機にて温度測定を実施しましたが、室内機からの吹き出し温度が室温とほぼ変わらない送風状態でした。
こちらのお客様がお使いの機器はビル用マルチタイプ(室外機1台に対して複数台の室内機が設置されているタイプ)となりますが、室外機からパソコンチェッカーを使用し運転データを採取した所、不具合が発生している1台だけ冷房能力を発揮できていない状態でした。
パソコンチェッカーでは室外機の運転データ、各室内機の温度センサーの値を見ることが出来ます。冷房不良が発生している機器を注意深く確認した所室内機内の熱交換器に設置されているセンサー(サーミスタ)が通常値に対して誤差がある事が判明しました。
冷房の仕組みを簡単に申しますと、室外機で冷たくなるようにフロンガスを状態変化させ、その冷たいフロンガスを室内機で熱交換(蒸発)する事で冷風を発生させています。冷たいフロンガスの流量は室内環境(室温)により変化しますので室内機の状態を常に制御するために各種の温度センサーが取り付けられております。
各種センサーの温度値により運転がバランス良く制御されている室内機は一部の温度センサーの値が狂ってしまうだけで・・・。
室内機「冷やそうと頑張ってみるけど、、、センサーが変だから分からん!」となり、
結果、冷房不良となってしまうのです。
こちらのお客様は大阪ガス保守契約を締結されていましたが設置後13年を経過していましたので部品代が有償になってしまいます。
サービスカーに修繕部品を車載しておりましたので概算費用をお伝えしたところ「それくらいの金額であれば直ぐにお願いします」と快諾していただきました。
部品交換には室内の養生~試運転、撤収まで1時間程度要しましたが、お客様のご協力もありスムーズに完了する事が出来ました。
施工内容 | 大阪ガス製ヤンマーGHP室内機熱交換器温度センサー交換作業 |
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施工時間 | 1時間 |
型式 | YZCP45MB |
運転時間 | 11,931時間 |
エラーコード | 無し(冷房不良) |
室内機分解
室内機分解作業
温度センサー(サーミスタ)
センサー取付け箇所
温度センサー(サーミスタ)
新旧比較
試運転
温度測定器による実測
当日に直して頂いてありがとうございます。
部品代についても丁寧に教えて下さり助かりました。
ミヨシテックでは車載部品の充実により当日復旧の実績も多数ございます。
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