病院の設備担当の方より、「外調機の吸い込み口で異音がしている」との連絡を受け現地確認へ訪問いたしました。
病院内各フロアのベランダに外調機の吸い込み口があり実際にベランダに出て確認すると室内まで聞こえてきそうな程の「ガタガタ」音がしていました。
ところで「外調機」とはなにか。
近年の気密性の高い建物にはエアコン等の室内循環空調による温度調節のほかに換気が必要です。
室内に溜まった二酸化炭素や化学物質を排出し、新鮮な空気を導入することで室内の快適性を保つことができます。
外気を導入する際に機械を用いて温度や湿度を調整することを「外気処理」といいます。
その為に用いる機械が「外調機」です。
外気処理を行うことで空調負荷を低減させ、快適な室内環境づくりが可能となります。
今回はその快適な環境を作り出す為の外調機の吸い込み口=外気の取り入れ口で「ガタガタ」と音が鳴っていました。吸い込み口を覗き込むと真っ黒な壁の様な状態でフィルターが目詰まりしているのがわかりました。
フィルターが目詰まりしていると、空気の通り道がなくなりあらゆる隙間から空気を吸い込もうとします。そうするとフィルターを取り付けているパネルが振動したり空気の流れが悪いために起こる異音などが発生します。
さっそく設備担当の方に現状を確認していただき、フィルターを清掃していただきました。
清掃後の運転確認では異音や振動などもなく改善することができました。
こちらの病院は機器を更新されて1年程度と新しい機器でしたが、それだけ多くの汚れが外気に含まれているという事を改めて実感いたしました。
施工内容 | 大阪ガス製アイシンGHP外調機異音 |
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施工時間 | 15分 |
運転時間 | 1,500 |
洗浄前
洗浄中
左半分:洗浄前 右半分:洗浄後
洗浄後
「フィルターが汚れてただけやのにわざわざ来てもらって申し訳ない。年1回くらいで良いと思ってたけど回数増やすわ。」
外気には室内の空気と違い様々な汚れや異物が含まれています。
車の排気ガスやPM2.5のような粒子状物質、砂や埃、花粉、種子、虫などがあります。
その為、室内空気だけを吸い込んでいるエアコンと比較しても汚れるスピードが違います。
今回のように使用環境などが原因となるケースもあります。
機器に異常は無くても日頃のメンテナンス(清掃)は非常に大切です。
日常使われる上でご不明な点やお困り事など些細なことでもお気軽にご相談下さい。