パナソニックGHPエアコン(ガスヒーポン)をご使用いただいている福祉施設の営繕担当の方より、「厨房系統でエラーが出ている」と連絡を頂き当日訪問いたしました。
現地にて確認した所、エラーコード「P10」ドレン異常が発報しており空調が停止している状態でした。
一般的に家庭用エアコン等の通称「壁掛けタイプ」は冷房を使用した際に出るドレン水は勾配をつけた配管内を自然に流れ建物外へ排出されます。
一方、業務用空調でよく採用されているカセットタイプや埋込みタイプといった室内機は機器の構造上排水用のポンプを使ってドレン水を汲み上げ排水されます。
また、家庭用と違い複数の部屋の室内機から出るドレン水を同一の配管を合流させて使用する事がある為ポンプの不良や配管の詰まり等一般家庭に比べると発生する頻度が多く、それが原因となり水漏れなどが起こります。
ここで役割を果たすのが「フロートスイッチ」と呼ばれる「浮き」です。
ドレン水の受け皿となるドレンパンの水位を見張っており、ドレンパンの水位がフロートスイッチまで達すると「ドレン異常」=排水できていない!と判断し空調を停止させ、機外への水漏れ等を防ぐ事にも繋がっています。
今回はドレンパン内部の汚れにより排水用のドレンポンプが詰まり排水不良となった事が原因でした。
設置されている環境からスライム状の汚れが発生しやすく、また厨房という事もあり汚れが蓄積され易いと判断しました。
そこで、専門の業者を入れての熱交換器洗浄ではなく、自社で施工可能なドレンパンの洗浄作業をご提案し後日改めて厨房系統全台洗浄させていただきました。
風の通り道となる熱交換器自体はさほど汚れていない状態でもドレンパンやドレンポンプにはびっしりと汚れが溜まっていました。
ご担当者様にも洗浄前後の写真をご確認いただき、定期洗浄の必要性をご理解いただけたと思います。
特に衛生面でシビアな厨房なので快適な空気環境を提供できた事、また厨房のご担当者様からもお喜びの声をいただけた事が大変嬉しく思いました。
「空調の洗浄作業は高い」となかなか踏み切れないお客様も多数おられます。
弊社ではなんでもかんでも分解洗浄!ではなくご使用状況や設置環境、また実際の汚れ具合を確認させていただき最適な現状改善プランをご提示いたします。
GHPに限らず空調機器でご不明な点やお困り事がございましたらまずはミヨシテックにお問合せ下さい。
パナソニックGHPのエラーコード一覧はこちら
施工内容 | 大阪ガス製パナソニックGHP室内機ドレンパン洗浄作業 |
---|---|
施工時間 | 約60分/台 |
エラーコード | P10 |
【洗浄前】ドレンパン
【洗浄後】ドレンパン
【洗浄前】ドレンポンプ
【洗浄後】ドレンポンプ
厨房内は温度が高いから従業員の体調も心配やけどなにより利用者さんに提供する食品を扱ってるから気になってたんよ。
思ってるより定期的に洗浄する必要があるね。
今回はお客様とお打合せの上、厨房系統全台施工させていただきました。
実際にエラーとして不具合が出ていたのは1台だけでしたが、同じ環境で使用されているという事は残りの機器も同じような状況になっている事が多々ございます。
もちろん1台のみでも施工可能ですが、実際に現場調査に伺い使用頻度や汚れ具合を確認させていただいてからお打合せをさせていただく事が重要だと感じます。
また、予算も考慮し時期をずらして数台ずつ実施するなど様々なプランをご提案させていただきます。
【業務用】大阪府枚方市某老人保健施設 ドレンパン洗浄作業
施設営繕課より、「リモコンにエラーが表示されている」と連絡を受け、出動。 30分後に現地に到着し状況を確認。異常のある室内機を特定したものの、デイサービス利用者様がレクリエーションを楽しんでおられる真上の室内機であった為、レクリエーションが終了するまで現場にて待機。 施設長様より作業許可が出た後、作業開始。作業場所周辺を養生し安全も確保。 エラー内容から推察すると、①ドレンポンプの故障、②フロートスイッチの故障、③スライム状の汚れによる詰まり、などが思い当たる為、まずはドレンポンプとフロートスイッチの抵抗・電圧・導通を確認。 電圧、抵抗値等問題ないので機械としては正常と仮定し、室内機ブレーカーOFF。 室内機を慎重に分解しドレンパンを降ろしてみるとドロリとしたスライム汚れが溜まっており、ドレンポンプが結露水を排水出来ていない状況でした。 当お客様は保守契約に加入されていましたが、汚れが原因である場合は大阪ガスとお客様の保守契約上は有償作業となってしまうので、ここから先の作業をどうするか施設長様、営繕課担当者様と相談。 本来は室内機熱交換器を高圧薬品洗浄しなければ抜本的な対策にはならないのですが、「施設の特性上、空調を止める訳にはいかないので、本日は簡易的な清掃だけでも」と御決裁頂けたので、ドレンパン、フィルター、ドレンポンプ、ドレン配管を簡易的ではありますが清掃作業させて頂きました。 室内機復旧後、ブレーカーをONにして通水試験と運転確認。 異常が改善された為、片付け及び清掃をして作業完了。 後日、室内機高圧薬品洗浄作業の費用お見積りを提出させて頂きました。 室内機のフィルターはお客様によるセルフメンテナンスとなるのですが、定期的に清掃をして頂いている様子ではありませんでした。 アイシンGHPのエラーコード一覧はこちら
【業務用】大阪府某製造工場様 室内機ドレンパン洗浄作業
設備全般を管理されているサブユーザー様より、営業室内の空調でエラー「P10」が出ていると大阪ガスコンタクトセンターへ連絡が入り訪問いたしました。 まず「P10」のエラーとは「ドレン異常」という内容で冷房使用時に空調室内機の中で発生するドレン水(結露水)が正常に排水されていない事を知らせるエラーです。 これは長年蓄積された微細なゴミや汚れなどが原因で排水用のポンプが詰まったり、ドレン配管(排水管)が詰まる事により発生する場合もあります。 その他、満水を検知する為のフロートスイッチや排水用のドレンポンプなどの故障でも同様のエラーが発生します。 今回の事例ではゴミがドレンポンプに詰まり、排水不良に至っていました。 空調機の汚れ具合は設置環境や使用頻度など様々な要因により異なってきます。 今回訪問した建物は天井も高く、事務室の為汚れやすい環境ではなく、フィルター清掃も設備会社で定期的に行っていたようです。 しかし、設置後18年が経過しており「洗浄は1度した事があるような・・・」という状況で、室内機内部を確認するとドレン水を受けるドレンパンの汚れが酷く、微細な汚れが蓄積されていた事がわかりました。 また、室内機が天井の中に埋め込まれていて室内から機器を目視できないタイプだった為、お客様が簡単に確認するのは困難な設置環境でした。 同じ室内の5台とも洗浄作業をご提案させていただき、後日5台全ての洗浄作業を実施いたしました。