ヤンマーGHPエアコン(ガスヒーポン)をご使用いただいているお客様より、「室内の天井から水漏れがしている」と連絡を頂き当日訪問いたしました。
現地にて確認した所、室内機近くの天井ボードから水が滴り落ちシミができている状態でした。
原因を調査する為、既設の点検口より天井裏を確認すると室内機のドレン水排出用配管から水漏れしている事が判明いたしました。
GHP(ガスヒーポン)に限らず冷房使用中のエアコンは機械内部で結露水が発生します。
発生した結露水は機外へ排出する必要がある為、ドレンポンプといった小型のポンプを用いて排出したり勾配を利用して自然に排出したりと機種や設置環境に適した排出方法で処理されます。
今回の機器はドレンポンプを利用した排出方法でポンプが吸い上げたドレン水はドレン配管と呼ばれるポリ塩化ビニルでできた配管を通って建物外まで流れます。その配管の道中で水漏れが発生している状況でした。
冷房使用時に発生するドレン水は低温の為、配管に結露防止の保温材が巻かれています。
その為、保温材を部分的に取り除き水漏れ箇所を特定していきました。(写真①)
このドレン配管は建物の構造や天井裏の状況に合わせて配管同士を専用の糊で繋ぎ合わせて施工されています。
施工時に糊付け忘れを防ぐ為にも写真②のようにマーキング(印)をする事があります。
水漏れ箇所を辿っていくと水が滴り落ちている箇所だけ青色のマーキングがされておらず容易に外れてしまう状態でした。(写真③)
設置してから10年以上が経過している機器でしたが、水漏れしていたお部屋の使用状況は極端に少なく発生するドレン水もごく微量の為これまで気づくことがなかったと考えられます。
コロナ禍の影響もあり各部屋の使用環境が大幅に変更され使用頻度が増えた事で施工不良に気づく事ができました。
今回は原因がすぐに特定できた為、その場で専用の糊付け作業を実施し水漏れがない事を確認しました。
このように使用頻度が少ないからこそ気づかない(見落としてしまう)不具合もあります。
設備ご担当者様は「いざ使いだしたら水漏れで困ってたから助かった!」と大変喜んでいただけました。
GHPに限らず空調機器でご不明な点やお困り事が御座いましたらまずはミヨシテックにお問合せ下さい。
施工内容 | 大阪ガス製ヤンマーGHP室内機ドレン配管修繕作業 |
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施工時間 | 約30分 |
エラーコード | なし(天井からの水漏れ) |
写真①
ドレン配管接続部より水漏れ
写真②
よく確認すると糊付けされた後のマーキング(青印)がここだけありません。
写真③
引っ張ってみると軽い力で
抜けました。
10年以上たってるのに施工側の問題やとは思わんかったわー。
コロナのせいもあって部屋の使い方変わったとこやったから助かりました。
本事例のようにほとんど使っていないから症状として表面化していなかっただけ、ということも起こり得ます。
今回は施工側の問題でしたが、お使いの空調設備等で「全然使用してないけど大丈夫かな」また「ずっと使い続けてるけど大丈夫?」と少しでも不安に感じられた場合はお気軽にミヨシテックにご相談下さい。
「とりあえず見積だけ」でも喜んで承っております。