大阪ガス保守メンテナンス契約を締結されているお客様にて別の修繕対応で診断作業をしている際に判明した不具合となります。
こちらの総合病院では病室をはじめ共用部などほぼ全てのフロアでGHPエアコン(ガスヒーポン)を採用いただいております。
今回紹介する事例はエンジン排気系の部品交換となりますが、訪問時は冷媒系の異常が発生し出動、診断作業を行っておりました。
診断を進めていく中で冷媒系とは直接関わりの無いエンジン排気系でも異常を確認した為、併せて部品交換のご提案をさせていただきました。
このドレンボックスはエンジンから排出される排気ガスに含まれる酸性の水(ドレン水)をろ過し中和させる役割があります。
この工程を経ずドレン水を排出してしまうと屋上の防水シートやコンクリートを腐食させてしまう恐れがあります。
また、中和されて適切な状態で排出されるはずの水がドレンボックス内部の詰まりにより排出不良に至る事もあります。
この状態が長く続くと機器内部に水が溜まっていき、最悪の場合エンジン内部に逆流し点火不良やエンジン内部の錆付きなど重大な故障に繋がります。
その兆候として室外機運転時に「ゴポゴポ」水の音がしたり、また排気口(室外機上部)より排気ガスと共に水が噴き出したりといった症状が見られます。
本事例では診断作業時に排気口より水が噴き出している事で発見に至りました。
元々は冷媒系の異常によりエラーが発生しておりドレンボックスの不具合は直接関係しませんが、このまま放置しておくとエンジン交換を伴う重故障に至っていた可能性が非常に高く、事前に故障を防ぐことができました。
今回は病院ということもあり使用年数、機器稼働時間ともに長く修理費用も心配されておりましたが、大阪ガス保守契約を締結されていた為部品代のみご負担いただき修理作業をさせていただきました。
このように保守契約機でメンテナンスを行っていても様々な要因で不具合が発生する場合がございます。
日々ご使用の中での些細な気づきで事前に防げることもある為、少しでも違和感や不安を感じられた場合はお気軽にご相談下さい。
その他「空気環境を改善したい」「風が弱い」「空調の効きが悪くなってきた」など些細な事から対応させていただいております。
現状を確認させていただきご要望に応じた最適なご提案をさせていただきます。
また、GHPに限らず空調機器でご不明な点やお困り事が御座いましたらまずはミヨシテックにお問合せ下さい。
施工内容 | 大阪ガス製パナソニック(旧サンヨー)GHP 室外機ドレンボックス交換作業 |
---|---|
施工時間 | 約30分 |
型式 | SGP-H280J1 |
運転時間 | 約50,000時間 |
エラーコード | A22 |
交換前
写真の真ん中より下
黒いボックス
部品新旧
ボックスごと交換しました。
白いボックスが新品
黒いボックスが旧品
交換後
新品を取り付けた状態です。
「修理後に追加作業が出る方が困るから先に見つけてくれて助かりましたよ。入替も検討する時期やと思うんでまた相談乗って下さい。」
目先の事象に囚われていると当たり前の対応にしかならないので、常に全体を把握しお客様のニーズのその先を提案出来る様心掛けております。
お客様に感動を与え満足と信頼をいただける様社員一同取組んでおりますので空調機器に限らず設備全般でお困りの事がございましたらミヨシテックにお問い合わせ下さい。