ガスヒートポンプエアコン(GHP)の室外機には都市ガスを燃料としたガスエンジンが搭載されており、エンジンの動力によってコンプレッサーを駆動し冷媒を循環させる事で空調をしている機器となります。
ガスエンジンを搭載していますのでGHPでは車の車検と同様に消耗品(エンジンオイル、エレメント類)の交換や目視点検、運転データの記録などの定期点検が必要になります。
今回の事例は大阪ガス保守契約を締結されている箕面市の小学校様において定期点検で訪問した際に発見した不具合をご紹介させて頂きます。
定期点検は主に「通常定期点検」と「確認点検」に分類されます。
「通常定期点検」は5年もしくは室外機稼働時間(運転時間)が1万時間に1回のサイクルで実施されエンジンオイルやエレメント類、Vベルトの交換、エンジン内部の洗浄と調整をいたします。
「確認点検」におきましては通常定期点検と次回通常定期点検の間に実施される点検で、消耗品の交換はありませんがエンジンオイルや冷却水の漏洩が無いかの目視点検を実施し、運転データを記録した上で機器に不具合が無いかをチェックする点検です。
こちらのお客様におきましては点検サイクルから確認点検に該当していましたので、先ずは目視点検を実施しオイルや冷却水の漏洩の有無をチェック後、暖房にて試運転をスタートさせましたがエンジンの調子が非常に悪い状態である事を発見いたしました。
エンジンの正常な運転には「良い空気」「良い火花」「良い圧縮」の3条件が揃う事が基本とされ、適切な混合空気(燃料ガスと空気の混合ガス)をエンジン内部に供給しシリンダー内のピストンの動作により圧縮、点火プラグによる火花によって爆発燃焼されます。
エンジン不調の状態から点火系部品の不具合が疑われましたので、点火プラグを点検しようとした際、点火プラグに電気を送っているプラグコードにおいて劣化によるひび割れを発見いたしました。
下記の写真にあるようにこのプラグコードにひび割れが生じてしまうと点火プラグに正常に電気が流れない為、点火不良が発生しエンジンの不調に発展してしまうのです。
幸いサービスカーに部品を車載しておりましたので即日修理は完了いたしました。
また、こちらのお客様は大阪ガス保守契約を締結されていましたので修理費用も発生することなく大変喜んで頂く事ができました。
施工内容 | 大阪ガス製ヤンマーGHP 室外機エンジン不調修繕 |
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施工時間 | 1時間(点検作業含む) |
型式 | YGZP450J-NB |
運転時間 | 7,595時間 |
エラーコード | なし(定期点検時エンジン不調発見) |
プラグコード(破損箇所)
プラグコード(正常部品)
新品部品取り付け
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