施設オーナーさまより「何かエラー点滅しているので対応してほしい」との連絡を受け、現地訪問したところ、室外機にてエラーメッセージ「P15」の発報を確認。
まず、漏れ箇所を特定する為にシステム内へ窒素を封入します。
漏れがひどい場合は窒素を入れて間もなく「シュー」と漏れ箇所より音が聞こえますが今回も音が確認出来ました。
漏れていた箇所は室外機の熱交換器という所でGHP室外機でいう2階部分に相当する熱を逃がす為の冷媒配管が組み込まれている場所でした。
パネル類を取り外して「シュー」と聞こえる部分へ石鹸水を吹きかけ細かい漏れ箇所を特定し、修理内容をオーナーさまへ連絡。
今回のお客様は大阪ガスの保守契約に未加入の為、部品代(今回の場合規定量のフロンガス)の他に作業費用や諸費用が全てお客様負担になる旨をお伝えし、修理に関する費用の御見積りを発行。
数日後に修理の発注依頼を頂き漏れ箇所補修作業に訪問いたしました。
フロンガスの漏れは漏れ箇所により補修の仕方が変わります。
配管が擦れて配管に亀裂やピンホール(穴あき)が生じた場合などは亀裂部分をそのまま溶接にて補修しますが、亀裂箇所が溶接不可の部分では溶接可能な手前側で配管を切断後、溶接にて閉塞とします。
今回の漏れ箇所も溶接不可の部分により手前側で配管の入口側と出口側を切断後、溶接にて閉塞とし補修としました。
再度システム内へ窒素を封入し石鹼水を吹きかけ漏れがない事を確認後、冷媒配管内の清掃作業にあたる「真空引き」を実施し規定量のフロンガスを補充します。
運転データ確認にて冷房運転良好の為、オーナーさまへ連絡とし完工。
オーナーさまへ修理完了の説明と共に機器が設置後23年が経過し、メーカーからの部品供給が困難になってきている旨を説明したところ、「機器の更新の見積りももらえないか?」との相談を頂き、機器の入れ替えに関する費用の御見積りも提出させて頂きました。
型式 | SGP-CH450G1N |
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施工時間 | 約4時間 |
運転時間 | 23,371時間 |
エラーコード | P15(冷媒完全ガス欠) ※システム内のフロンガスが空っぽ(機器に封入されているフロンガスの圧力が0に近い)の時に検出され、確認するとやはり機器内のフロンは空の状態 |
室外機熱交換器冷媒漏れ箇所
配管閉栓後
フロンガス補充
ミヨシテックはGHPの修理対応の他に空調機器の更新や新設工事も請け負っております。
GHP各メーカーは定期的に新シリーズの機器を発売しますが、それに伴い古くなったシリーズの部品供給を終了していき、20年が経過するシリーズに関しては特に部品交換での修理対応が難しくなります。
修理対応が困難になる前にお客様のニーズに合わせた機器入れ替えも随時対応致しますので、お困りの際はぜひお気軽にミヨシテックへご相談下さい。