設備全般を管理されているサブユーザー様より、営業室内の空調でエラー「P10」が出ていると大阪ガスコンタクトセンターへ連絡が入り訪問いたしました。
まず「P10」のエラーとは「ドレン異常」という内容で冷房使用時に空調室内機の中で発生するドレン水(結露水)が正常に排水されていない事を知らせるエラーです。
これは長年蓄積された微細なゴミや汚れなどが原因で排水用のポンプが詰まったり、ドレン配管(排水管)が詰まる事により発生する場合もあります。
その他、満水を検知する為のフロートスイッチや排水用のドレンポンプなどの故障でも同様のエラーが発生します。
今回の事例ではゴミがドレンポンプに詰まり、排水不良に至っていました。
空調機の汚れ具合は設置環境や使用頻度など様々な要因により異なってきます。
今回訪問した建物は天井も高く、事務室の為汚れやすい環境ではなく、フィルター清掃も設備会社で定期的に行っていたようです。
しかし、設置後18年が経過しており「洗浄は1度した事があるような・・・」という状況で、室内機内部を確認するとドレン水を受けるドレンパンの汚れが酷く、微細な汚れが蓄積されていた事がわかりました。
また、室内機が天井の中に埋め込まれていて室内から機器を目視できないタイプだった為、お客様が簡単に確認するのは困難な設置環境でした。
同じ室内の5台とも洗浄作業をご提案させていただき、後日5台全ての洗浄作業を実施いたしました。
型式 | SGP-BUH140J1(室内機) |
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施工時間 | 約3時間(5台) |
運転時間 | 約25,000時間 |
エラーコード | P10 |
室内機
ドレンパン洗浄前
ドレンパン洗浄後
今回はフィンの部分となる熱交換器は比較的綺麗な状態であった為、ドレンパンの洗浄のみでご提案させていただきました。
このように使用状況や環境に応じて適正な作業を実施する事で費用を抑える事ができ、また計画的に実施する事でメンテナンス不足による故障の低減にも繋がります。
洗浄作業を行う際は安全第一に室内の養生、入室制限のほか電源ブレーカーの遮断を実施する為、該当のお部屋以外でもエアコンの停止が必要な場合がございます。
その為、作業前には現地調査をさせて頂き、入念なお打合せをお願いしております。