大阪ガス保守メンテナンス契約を締結されているお客様にて別の修繕対応で診断作業をしている際に判明した不具合となります。
こちらの保育施設では厨房等、通常の空調使用とは異なる環境のお部屋以外は全て1つの系統のGHP(ガスヒーポン)で賄っております。
今回紹介する事例はエンジンの冷却水系の部品交換となりますが、訪問時は冷媒系の異常が発生し出動、診断作業を行っておりました。
診断の中で冷媒系とは直接関わりが無さそうな冷却水系のデータで異常値を確認し、念のため先行で部品交換いたしました。
一見、冷却水系と冷媒系ではまったく別の部位と思われがちですがGHP(ガスヒーポン)ではエンジン冷却水の廃熱も利用し快適な空調に役立てています。
その為、冷媒系の異常が発生したからといって冷媒系に原因があるとは限らないのです。
今回異常データの原因となっていたサーモスタットは規定の温度になると「冷却水の通り道が開く」といった機械的に作動している部品となります。
エンジンは内部で非常に高温に晒されている為、冷却水温度も見る見る上昇していきます。
ある程度の温度上昇はエンジンにとっても空調としても必要ですが上昇しすぎはオーバーヒートしてしまう為、温度に応じた回路の切り替えが必要となります。
その役目をするのがサーモスタット。
この部品がうまく作動しないと水温が低すぎたり高すぎたりの原因となります。
本事例ではサーモスタット以外の部位でも不具合があり、複合的に発生している状況でした。
その為、部品交換後に再度診断を行い追加で不良部品の交換を行いました。
型式 | YDZP850H1N |
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施工時間 | 約30分 |
運転時間 | 約15,000時間 |
エラーコード | 無し |
交換前
新旧比較(左:旧 右:新)
交換後
今回は大阪ガス保守契約を締結されており費用は発生することなく修理する事ができました。
このようにメンテナンスを行っていても様々な要因で不具合が発生する場合が御座います。
日々ご使用の中での些細な気づきで事前に防げることもある為、少しでも違和感や不安を感じられた場合はお気軽にご相談下さい。
その他「空気環境を改善したい」「風が弱い」「空調の効きが悪くなってきた」など些細な事から対応させて頂いております。
現状を確認させて頂きご要望に応じた最適なご提案をさせて頂きます。
また、GHPに限らず空調機器でご不明な点やお困り事が御座いましたらまずはミヨシテックにお問合せ下さい。