大阪ガス保守契約を締結されているお客様先で、別機器のメンテナンス中に判明した不具合です。
別系統の修繕で訪問し屋上の室外機置場で作業をしていると、併設されている機器が通常とは異なる大きな音を立てて稼働している事に気が付きました。
さっそく音の原因を探るべくエンジンルームを確認すると、エンジンの排ガス臭が漂っていて排気漏れと判明。
GHP(ガスヒーポン)には自動車と同様にエンジンが搭載されています。
エンジンの構造も同じく、吸気(吸入)・圧縮・燃焼(爆発)・排気と4工程で稼働します。このうちどれかひとつでも欠けてしまうとエンジン不調となったり稼働そのものができなくなってしまいます。
そんな自動車のエンジンもGHPのエンジンも様々な部品の活躍によって振動が軽減されたり音を不快に感じなくなるまで消音したりしています。
今回の事例では排気漏れによる不快音が発生している状況でした。燃焼後に排出されるガスの通り道には消音の役割をする部品が多数取り付けられています。
また、その道中には有害な排ガスをできる限り無害にする為の部品も存在します。
それが今回の排気漏れ箇所、「臭気触媒」でした。
「触媒」とは化学反応を起こさせる物質の総称でエンジンでは「排ガス浄化装置」として用いられています。
機器のタイプによって取り付けられていない機種もありますが、通常エンジンから出た排気が集合するエキゾーストマニホールドの次に設置され、その後マフラーを通って排出されます。
その触媒で排気漏れが発生してしまうと浄化されていない排気がマフラーなどによって消音すらされずに出てきてしまう事になります。
今回のお客様は保守契約を締結されていた為、費用が発生する事なく部品手配後改めて交換に伺いました。
このような機器内部での排気漏れが長期間続くと漏れた排気によって様々な箇所を腐食させてしまいますが、定期的なメンテナンス訪問で発見できたので機器へのダメージが最小限で抑えられました。
施工内容 | GHP(ガスヒーポン) 室外機から異臭(異音) 修理対応事例 |
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施工時間 | 20分 |
型式 | AHWYGP560E2NDG |
運転時間 | 28,000時間 |
交換前
遮熱板取外した状態
交換前
遮熱板を外すと大きな穴が・・・
部品新旧
左:旧品 右:新品
交換後
ここに遮熱板を取り付けて完成
「屋上行く事ほとんどないから気付きませんでしたよ。近隣からクレームになる前で良かったです。」
今回のように問題なくご使用いただけていたとしても機器内部では不具合が発生しているという事も御座います。
機器全般に言える事ではありますが、特にメンテナンスを必要とするGHPの場合は定期的な点検をお勧めいたします。
設置環境やご使用状況に応じて最適なご提案をさせていただきます。
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