設備管理会社より「空調機でエラーが出ている」と連絡を受け出動しました。
直前に大阪ガスエネルギーコンタクトセンターより遠隔監視にてエラー発報の連絡が入っていた為、入電30分後には現地へ到着。
会議室を主とする系統で「H1」のエラーが出ており、空調が停止している状態でした。
【H1エラーとは】
クラッチ異常
いくつかの検出条件がありますが主に機器運転中のエンジン回転数やフロンガス(冷媒)の圧力差で判断し、コンピューター制御による指示回転数と実際のエンジン回転数の差や高圧低圧の圧力差で検出します。
さっそく室外機にて診断作業を実施。エラーデータを専用のパソコンで読み取るとエラーに至った詳細がわかります。
今回はエンジン回転数の差異を検知しエラー発報していました。
現象を確認する為、エラーリセット後運転確認を開始。
すると、エンジン回転数がコンピューターの指示回転数より下回った状態で動き続ける事が判明。
実際に要求されているエンジン回転数を保てない状態の機器は負荷が大きくなるとさらに状況は悪化していきます。
エンジン回転数が追従しない原因を調査した結果、自動車のアクセル部分にあたるミキサーのスロットル弁が正常に作動していない事がわかりました。
自動車ではアクセルを踏み込むとワイヤーを介してスロットル弁が開きます。(近年の自動車は電子制御スロットルを採用しているタイプが多くあります。)
この動作をGHPでは小さなモーターで行っています。
このモーターは制御基板より出力された電気信号により作動します。
電気信号を正常に受け取ってもモーター内部は機械的な歯車構造の為、歯車が欠けてしまったり軸が振れてしまったりする事もあります。
この事例でも軸振れが原因で作動しない(しにくい)回転域が出ていました。
今回は保守契約内の作業でお客様へ費用が発生する事なく、部品交換を行い無事に即日復旧する事ができました。
ヤンマーGHPのエラーコード一覧はこちら
施工内容 | ヤンマーGHP 「H1」リモコン表示 修理対応事例 |
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施工時間 | 20分 |
型式 | YNZP560K1NB |
運転時間 | 14,000時間 |
エラーコード | H1 |
交換前
ミキサー全景(白ステッカー部分がモーター)
部品新・旧
左:新品 右:旧品
交換後
ミキサー全景
ミキサー取付
「会議室の利用頻度が高いので助かりました。」
空調機にエラーが出た際はスイッチの押し直しで使用できる場合もありますが、放置せずに一度点検される事をお勧めいたします。
GHP(ガスヒーポン)の更新工事も対応しています。
また、空調機に限らず換気・衛生など多岐にわたり対応させていただきますのでお気軽にご相談下さい。
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