急に寒くなってきた12月初めに、エアコンを運転しても温かい風が出ないと電話をいただき訪問いたしました。
室外機運転データを確認したところ、機器内のフロンガスが不足して温風が出ていないデータでした。
先方様へ空調機器稼働までに、お時間をいただく可能性がある旨を説明し修理作業いたしました。
冷媒回収した結果、回収量が規定の量よりかなり減っていることが分かり、漏れ箇所の特定をするため、すぐに窒素加圧をしました。
冷媒漏れ箇所には以下の可能性が考えられます。
①室外機の部品や配管からの漏れ
②室内機の部品や配管からの漏れ
③室内機~室外機間の配管からの漏れ
今回の場合は①でした。
室外機側の圧力が低下し、プレート熱交換器という部位の内部よりフロンが漏れていることが分かりました。
プレート熱交換器とは、冷媒を流れる回路と、エンジンの冷却水が流れる回路を交差させ、冷媒の温度上昇を助ける部品です。
この部品の効果により暖房準備の時間が短くなり、より早く暖房効果を出すことができます。
この事例ではそのエンジン冷却水の回路に冷媒(コンプレッサオイル)が混じっている状態が確認でき、部品不良の発見に至りました。
部品手配し溶接にて交換実施後、その他に漏れている所がないと判断し復旧しました。
加えて、エンジン冷却水回路内に、コンプレッサオイルが入ってしまいましたので冷却水回路の一部の部品交換と、フラッシング作業(回路内洗浄)を実施いたしました。
不足分のフロンガスを充填し、室内機の温風が45~48℃前後と良好でお客様に了承いただき修理完了となりました。
施工内容 | ヤンマーGHP エアコンを運転しても温かい風が出ない 修理対応 |
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施工時間 | 5時間 |
型式 | YNZP560G1N |
運転時間 | 89,114時間 |
エラーコード | なし |
交換前
プレート熱交換器交換前
取り外し
プレート熱交換器取り外し
部品取り付け
新部品溶接後、漏れ確認実施
窒素加圧
窒素加圧にて漏れ確認作業
漏れ箇所が特定できてよかったです。
廊下・待合ホールの空調で、これから寒くなるので修理ができないとクレームにつながる可能性がある。
本当に良かった。
設置16年、運転時間約9万時間と稼働がかなり多い機器になります。
古い機種になると、部品の手配が難しいものもございます。
快適な空調空間維持の為にも、機器の事でご不明な点がありましたら是非弊社にご相談をお願いいたします。
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