最近の玄関ドア、鍵が2個ついてるのはなぜ?
防犯のプロが教える“侵入されにくい家”の考え方

住まいのお助け隊

2026.02.12

Column

新築やリフォームをきっかけに、玄関ドアを見てふと「鍵、2個ついてるな?」と感じたことはありませんか。

これまで住んできた家や実家では、玄関の鍵は1個が当たり前だった、という方も多いはずです。

そのため、

  • 毎回2回まわすのがちょっと面倒
  • どっちか閉め忘れそう
  • 本当にここまで必要なんかな?

といった、正直な本音が出てくるのも自然なことです。

特に、これまで空き巣被害などを経験したことがなければ、「ちゃんと鍵はかけているし、それで十分では?」と思ってしまいますよね。


でも実は、その「なんで2個もいるんやろ?」という違和感こそが、防犯を考え始めるとても大切な第一歩です。

昔と今とでは、家のつくりも、暮らし方も、そして侵入犯罪の手口も大きく変わっています。

玄関の鍵が2個になったのは、決して“やりすぎ”だからではなく、今の住宅事情に合わせて、防犯の考え方が変わってきた結果なのです。

次の章では、なぜ玄関の鍵が2個あると「侵入されにくい家」になるのか、その理由を具体的に見ていきます。

玄関の鍵が2個ある一番の理由は「侵入されにくくするため」

玄関の鍵が2個ついている一番の理由は、とてもシンプルです。
それは、侵入されにくい家にするため

防犯というと、「頑丈そう」「最新っぽい」といったイメージを持たれがちですが、実際に重視されているのはそこではありません。

防犯の現場で一番大切とされているのは、侵入に“時間がかかるかどうか”です。

防犯の基本として使われている「1ドア2ロック」という考え方

玄関の鍵が2個ついている理由を説明する際によく使われるのが、「1ドア2ロック(ワンドア・ツーロック)」という考え方です。

1ドア2ロックとは、1つのドアに2つ以上の鍵を設けることで、空き巣などの侵入窃盗犯罪を防ぐ方法のこと。

この言葉は、警察や国土交通省などでも防犯対策の標語として使われており、特別な家だけに向けたものではありません。

つまり、玄関の鍵が2個ついているのは「防犯意識が高すぎるから」ではなく、公的にも推奨されている“基本的な防犯対策”なのです。

空き巣が一番嫌がるのは「時間がかかる家」

侵入犯罪の多くは、下見をしたうえで「短時間で入れそうかどうか」を判断して行われます。

そのため、

  • 鍵が1個だけ
  • 解錠が簡単そう
  • 人目につきにくい

こうした条件がそろう家は、どうしても狙われやすくなります。

一方、玄関に鍵が2個ついているだけで、解錠にかかる時間は単純に増えます。

たった数十秒の違いでも、空き巣にとっては大きなリスク。

「この家、ちょっと面倒そうやな」
そう思わせた時点で、侵入を防ぐ効果は十分に発揮されています。

ダブルロックは、もう“特別な防犯対策”ではない

「ダブルロック=防犯意識が高い家」
そんなイメージを持たれることもありますが、今では決して珍しいものではありません。

最近の新築住宅や、玄関ドアをリフォームした家では、

  • ダブルロックが標準仕様
  • 防犯性能を前提に設計

されているケースがほとんどです。

玄関の鍵が2個あるのは、不安をあおるためではなく、「これくらいは最低限やっておきましょう」という、今の住宅事情に合わせた考え方なのです。

ただし「鍵が2個あれば安心」というわけではない

ここまで読むと、「じゃあ鍵が2個あれば、とりあえず安心なんやな」と思われるかもしれません。

ですが、防犯の観点から見ると、鍵が2個ある=万全とは言い切れないのが正直なところです。

なぜなら、防犯性は鍵の“数”だけで決まるものではないから。

鍵の数より大事なのは「鍵の種類」

たとえば、古いタイプの鍵が2個ついている場合。

見た目はダブルロックでも、構造的にピッキングに弱い鍵であれば、防犯効果は限定的になってしまいます。

一方で、

  • 防犯性の高い鍵
  • 不正解錠されにくい構造

こうした鍵であれば、1ドア2ロックの効果はしっかり発揮されます。

つまり、「2個ついているかどうか」よりも、「どんな鍵がついているか」が重要なのです。

ドア本体の強度も、防犯には欠かせない

もうひとつ見落とされがちなのが、玄関ドアそのものの強度です。

鍵だけが強くても、

  • ドアが薄い
  • こじ開けやすい構造

こうした場合、鍵を壊さずに侵入されてしまうケースもあります。

防犯は、

  • ドア
  • 周囲の環境

これらが組み合わさって、はじめて効果を発揮します。

「玄関だけ強くすればいい」と思っていませんか?

玄関の鍵を見直したことで、「うちは大丈夫」と安心してしまう方も少なくありません。

ですが実際には、侵入経路は玄関だけではありません。

次の章では、意外と見落とされがちな“他の侵入ポイント”について見ていきます。

実は多い「玄関は万全、でも他が無防備」な家

実は、防犯の現場でよくあるのが、玄関だけ対策されていて、他がノーマークというケースです。

たとえば、

  • 掃き出し窓
  • 勝手口
  • 1階の小さな窓

こうした場所は、玄関よりも人目につきにくく、侵入経路として狙われやすいポイントでもあります。

特に戸建て住宅では、「玄関はしっかり鍵をかけるけど、窓まではそこまで意識していなかった」という声もよく聞きます。

侵入犯罪は「入りやすい場所」から起こる

侵入犯罪の多くは、「一番入りやすそうな場所」から行われます。

つまり、

  • 玄関が固そうなら、別の場所を見る
  • 窓が無防備なら、そこを狙う

というように、家全体を見て判断されているのです。

そのため、玄関だけを強くしても、他の出入口が弱いままだと、防犯としては片手落ちになってしまいます。

窓まわりの防犯も、実はとても重要

特に1階の窓は、

  • 在宅・不在の判断がしにくい
  • 音や視線が外に漏れにくい

といった理由から、侵入経路として選ばれやすい傾向があります。

玄関の防犯を考え始めた今こそ、窓や勝手口も含めて見直すタイミングとも言えます。

▶ 関連コラム

玄関の鍵だけでなく、窓まわりの対策まで視野を広げることで、防犯のバランスはぐっと良くなります。

防犯性を高めるなら、玄関扉ごと見直すという選択肢も

ここまでで、

  • 鍵が2個ある理由
  • 鍵の数だけでは不十分なこと
  • 玄関以外の侵入経路も多いこと

が見えてきたと思います。

そこで出てくるのが、「鍵だけでなく、玄関そのものを見直す」という選択肢です。

鍵だけでなく「玄関ドア全体」で防犯性能は変わる

最近の玄関ドアは、防犯を前提に設計されています。

たとえば、

  • 1ドア2ロックが標準仕様
  • こじ開けにくいドア構造
  • 鍵とドアがセットで防犯設計されている

といったように、部分的な対策ではなく、玄関全体で守る考え方です。

また、防犯面だけでなく、

  • 断熱性能が上がる
  • 外の音が入りにくくなる
  • 開け閉めがスムーズになる

など、毎日の暮らしやすさが向上する点も見逃せません。

「防犯のためだけのリフォーム」ではなく、暮らしの質を上げる見直しとして考えられるのが、玄関扉交換のメリットです。

玄関扉交換の施工事例もあります

実際に、防犯性とデザイン性を両立した玄関扉交換の施工事例もあります。

デザインの印象を変えながら、鍵やドア構造を含めて防犯性を高めた事例です。

「鍵だけ替えるか、玄関ごと見直すか」
迷ったときの参考として、こうした実例を見ておくのもひとつの方法です。

鍵が2個なのは「やりすぎ」ではない

玄関の鍵が2個ついているのは、

  • 1ドア2ロックという防犯の基本
  • 侵入に時間をかけさせるため
  • 今の住宅事情では“標準”になりつつある対策

という、きちんとした理由があります。

大切なのは、鍵の数だけを見るのではなく、玄関全体、そして家全体の防犯バランスを考えること。

防犯対策・玄関リフォームのご相談はミヨシテックへ

  • 面格子などの窓まわり防犯
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ミヨシテックでは、住まい全体を見た防犯対策をご提案しています。

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