2026.04.23

結論からお伝えすると、2027年問題はダイキンに限らず、すべてのメーカーに関係する制度変更です。
そのため、ダイキンであっても例外ではなく、現行モデルの中には新しい省エネ基準を満たさない機種が存在しています。
「ダイキンなら安心」と思われがちですが、今回の基準ではシリーズ単位ではなく、畳数や能力ごとに達成・未達が分かれるのが特徴です。
つまり、これまでのようにメーカーやシリーズだけで選ぶのではなく、設置条件や使用環境も含めて判断する必要がある、ということです。
エアコン選びは今、「メーカーで選ぶ時代」から「条件で選ぶ時代」へと変わりつつあります。
エアコンの2027年問題とは、省エネ基準の引き上げにより、基準を満たさない機種が出荷できなくなる制度変更のことを指します。
これまでは販売されていた一部のモデルも、2027年4月以降は基準未達の場合、メーカーから出荷できなくなります。
つまり、
という流れが起きる可能性があります。
この影響は単なる価格の話にとどまらず、「どの機種が選べるのか」という前提そのものを変えるものです。
なお、この変化は2027年に突然起きるわけではなく、その前段階から在庫や価格、流通に影響が出始めると考えられています。
制度の全体像については、こちらで詳しく解説しています。
ここからは、ダイキンの家庭用エアコンに絞って見ていきます。
結論から言うと、今回の省エネ基準ではシリーズ単位ではなく“能力(畳数)ごと”に影響が異なるのが特徴です。
2026年モデルでは、いわゆる標準タイプに位置づけられるシリーズの多くが、新しい省エネ基準を満たしていません。
具体的には、
これらは、すべての能力で基準未達となっています。
これまで「価格重視で選びやすかったモデル」ほど影響を受けやすいという点は、今回の大きなポイントです。
一方で、省エネ性能の高いモデルとして知られる
についても、状況は単純ではありません。
これらのシリーズは、能力(畳数)によって基準を満たすものと満たさないものが混在しています。
つまり、同じシリーズだから安心、という判断は難しく、機種ごとの仕様まで確認する必要がある状態になっています。
細かい数値は省きますが、全体としての傾向は次の通りです。
特に、子ども部屋や寝室に使われる小容量エアコンほど、影響を受けやすいのが特徴です。
これは、省エネ基準の構造上、小容量ほど効率のハードルが高くなるためです。
このように、「ダイキンだから安心」ではなく、どの能力帯で、どのモデルを選ぶかが重要になってきています。
出典:ダイキン工業株式会社
https://www.ac.daikin.co.jp/customercenter/useful/article/61
ミヨシテックはダイキンのプロショップとして、家庭用エアコンの販売・施工を行っています。
その立場から見ても、今回の2027年問題はお客様だけの話ではなく、現場とも無関係ではありません。
ただし正直に言うと、2027年問題そのものの影響は、現時点ではまだ大きくは出ていません。
今、現場で実際に感じているのは、少し違う動きです。
中東情勢の影響などもあり、
といった変化が出始めています。
現時点では大きな支障はありませんが、今後の状況によっては、工事日程に影響が出る可能性もゼロではないというのが現場の実感です。
一方で、お客様の動きには変化が出ています。
実際に、相談件数は少しずつ増えてきており、“まだ先の話”としてではなく、意識し始めている方が増えている印象です。
こうした状況を踏まえると、今すぐ買わなければならない、という話ではありませんが、まったく気にしなくていいという状況でもありません。
特に、
といった“兆し”がある場合は、完全に壊れてからではなく、少し早めに検討する方が選択肢が広がりやすいのも事実です。
2027年問題は、情報の伝わり方によって不安だけが先に大きくなってしまうこともあります。
実際にどういう点が誤解されやすいのかは、こちらの記事で整理しています。
今回のテーマは、単に将来の制度の話ではなく、今の市場や現場の状況も含めて考えるべきものです。
だからこそ、できるだけ現場に近い視点で、正確な情報をお伝えすることを大切にしています。
今回の制度変更は、単に「どの機種が買えるか」だけの話ではありません。
市場の動きにも、少しずつ影響が出てくると考えられています。
現時点では大きな変動は見られませんが、今後は
といった動きが重なる可能性があります。
特に注意したいのが、2026年の動きです。
制度切り替えを見越して、購入時期を前倒しする方が増えると、結果として「欲しい機種が選びにくい」「工事日程が取りづらい」といった状況につながることも考えられます。
また、前の章でも触れたように、現在は副資材の供給面にも不安要素があるため、機種本体だけでなく、工事全体のスケジュールにも影響が出る可能性があります。
そのため、今すぐ動く必要はありませんが、「壊れてから考える」よりも「少し余裕をもって検討する」方が、結果的に選択肢が広がりやすくなります。
価格や今後の動きについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
これからのエアコン選びは、「どのメーカーか」だけでは判断しきれません。
2027年問題を踏まえると、見るべきポイントが少し変わってきています。
まず重要になるのが、設置できるかどうかという視点です。
同じ能力・同じシリーズでも、建物の構造やスペースによっては取り付けが難しいケースがあります。
次に、配管や設置環境との相性です。
既存の配管がそのまま使えるのか、新しく引き直す必要があるのかによって、選べる機種や工事内容は変わります。
さらに、長く使える性能かどうかも無視できません。
単に価格だけで選ぶのではなく、今後の制度や使用年数も含めて考えることが大切です。
特に、隠蔽配管のように壁や天井の中に配管が通っている場合は注意が必要です。
見た目では分かりにくいですが、この条件によっては「付けたい機種が付けられない」というケースもあります。
隠蔽配管については、こちらで詳しく解説しています。
こうした条件を踏まえたうえで選ぶことで、後から後悔しないエアコン選びにつながります。
現在使っているエアコンに違和感が出てきたときは、単なる一時的な不調ではなく、買い替えを検討するサインの可能性があります。
特に、次のような症状がある場合は注意が必要です。
これらはすぐに故障するとは限りませんが、内部の劣化や環境の変化が進んでいるサインであることが多く、今後トラブルにつながる可能性があります。
中でも「臭い」は見落とされがちですが、内部に湿気や汚れがたまっている状態が続くと、性能低下や故障の原因になることもあります。
エアコン内部の状態や対処方法については、こちらで詳しく解説しています。
こうした症状が出ている場合は、完全に壊れてからではなく、余裕を持って判断することが大切です。
結論としては、2025年〜2026年前半に検討を始めるのが理想です。
理由は大きく3つあります。
この3つがそろっている時期だからです。
2027年が近づくにつれて、制度変更の影響や需要の前倒しにより、機種の偏りや工事の混雑が起こる可能性があります。
さらに現在は、副資材の供給にも不安要素があるため、本体だけでなく工事全体の動きにも影響が出る可能性があります。
そのため、「壊れてから考える」よりも、ある程度余裕を持って検討する方が、結果的に選びやすい状況を保てると言えます。
もちろん、すぐに買い替える必要はありませんが、今の状態を把握しておくことが、後悔しない判断につながります。
タイミングの考え方については、こちらでも詳しく解説しています。
2027年問題は、単なる値上げの話ではありません。
エアコンの選び方そのものが変わる転換点です。
ダイキンであっても、すべての機種が対象外になるわけではなく、シリーズ名だけで判断できない状況になっています。
畳数や設置条件まで含めて考えることが、これからの前提になります。
今回のポイントを整理すると、次の通りです。
そのうえで大切なのは、正しく知り、自分の環境に当てはめて考えることです。
今すぐ決断する必要はありませんが、状況を把握したうえで余裕を持って判断することで、選択肢を広く持つことができます。
必要であれば、点検やご相談だけでも対応しています。
無理に買い替えをすすめるのではなく、現状に合わせた選び方をご案内していますので、気になる点があればお気軽にご相談ください。