【2025年最新版】 熱中症対策の“義務化”で見直す作業場・工場の空調環境

エアコン

2025.06.03

Column

5月で1,000人超!?全国の熱中症搬送、異常なペースで増加中

2025年5月19日~25日のたった1週間で、全国で1,077人が熱中症で救急搬送されました。
これは前年同週(802人)と比べて約1.3倍の増加です(消防庁・速報値より)。

特に注目すべきは「就業中(仕事中)」の搬送が多数を占めている点。
気温がピークを迎える7月~8月を前に、5月時点ですでにこれほどの事例が発生しているという事実は、企業にとって無視できない警告です。

2025年6月から始まった「熱中症対策の義務化」って?

この状況を受け、厚生労働省は2024年に労働安全衛生規則を改正。
2025年6月1日より、熱中症対策が法的義務として企業に課されることになりました。

これまでは「努力義務」に留まっていた暑さ対策が、明確な事業者責任のもとで運用されるようになります。

義務化のポイント(厚労省通知より)

  • 暑さ指数(WBGT)の測定と掲示
  • 基準を超えた場合の作業制限・水分補給
  • 作業場・休憩所の空調整備(冷房・換気)
  • 初期症状の教育・緊急対応体制の整備

空調が「ある・ない」ではなく、“WBGTで見て安全な環境が保たれているか”が評価基準に変わりました。

「暑さ指数=WBGT」って何?実は気温より重要な指標

WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、気温・湿度・輻射熱などを加味した“暑さの感じやすさ”を数値化したもの。
現場の実環境に近い形での評価が可能です。

25〜28℃ 警戒レベル
28〜31℃ 厳重警戒
31℃以上 危険レベル(即時作業中断が推奨)

天井が高い、窓がない、機械が熱を出している、などの環境では、気温が28℃でもWBGTが31℃を超えていることも少なくありません。

空調があるのに熱中症?“効かない空調”の共通点

意外にも「空調は入れてるのに熱中症になった」という現場は少なくありません。

こんな特徴、当てはまりませんか?

  • 機器が10年以上前で能力不足
  • 空間の広さに対して馬力が足りない
  • フィルター詰まりや配管の劣化で効率低下
  • 節電意識から運転時間が限定的
  • 風が届かない・ムラがある

このような環境は、WBGTが上がりやすく、結果として「隠れ熱中症」を生む温床となります。

そんな現場に選ばれているGHPとは?

GHPとは「ガスヒートポンプエアコン」の略で、ガスエンジンでコンプレッサーを駆動する空調機です。

業務用GHPは、工場・作業場・厨房・福祉施設など、広い空間かつ電力制限のある現場に特に強みを発揮します。

GHPの主な特徴

  • 電力契約容量を増やさずに大規模冷房が可能
  • 昼間の電力使用ピークを抑制(電力会社との契約負担が軽減)

GHP更新で“現場の悩み”を一気に解消!ミヨシテックの施工事例

【事例①】老朽化とR22問題を解決!業務用GHP更新(大阪市)

背景と課題
20年以上使用されていた既設GHP(パナソニック製)は、冷媒R22を使用した旧型機種。数年前から故障や能力低下が見られ、部品供給終了のアナウンスも出ていたため、ついに更新を決断されました。

施工ポイント
更新対象は天井吊型室内機×11台と、1階・2階にある大型床置き型室内機(350kg級)。
床置き機器はウインチで2階へ引き上げ、機器高さの関係で横倒し搬入という現場対応力の問われる作業でした。

また、既設設備に組み込まれていたインバーター制御(風量調整)も再調整し、更新後も最適な環境制御を実現しています。

更新内容

  • 室外機:パナソニック製20HP×1台、16HP×2台、13HP×2台 → 同等能力機へ更新

  • 室内機:天井吊型11台、床置き型空調機械室用2台 → 同等仕様へ入替

効果

  • 電力契約を変えずに空調性能を大幅アップ

  • 古い冷媒R22から脱却し、環境対応・法令対策もクリア

  • 設備機器の信頼性が向上し、今後の保守コストも削減見込み

【事例②】病院施設の信頼を得た“真摯な対応”とGHP更新(大阪府)

背景と課題
新築当時から使われていたサンヨー製GHP(H型)は設置から20年。
数年前から故障が頻発し、そのたびに弊社のメンテナンススタッフが現場復旧対応。
部品供給が終了し、ついに復旧不可となったことと、他施設の成功事例を見たことが、今回の更新につながりました。

追加対応
施工前の点検で、天井裏にカビの発生が確認されました。
原因は冷媒配管を覆う断熱材の劣化により結露が発生し、カビが天井材(ジプトーン)に波及していたこと。

本体の更新工事に加え、

  • 断熱材の補修

  • 天井材の再塗装作業

を並行して実施。限られた工期内で問題を全てクリアしました。

更新内容

  • 室外機:旧サンヨー製6台 → パナソニック製GHP(U型)6台へ更新

  • 施工期間:令和4年5月上旬〜下旬

効果

  • 快適な空調環境を再構築し、医療現場の業務にも支障なし

  • カビの原因を根本から改善し、衛生面も向上

  • 点検・修繕の対応姿勢が評価され、今後の別施設でも相談が進行中

これらの事例から見えるのは、単なる「機器の更新」ではなく、使用年数・冷媒問題・衛生課題・現場制約など複雑な条件を一括で解決できる総合対応力です。

GHPの導入はもちろんのこと、ミヨシテックならではの現場目線・臨機応変な施工提案が、快適で安全な空調環境を支えています。

よくある質問と導入の流れ

Q:営業中でも工事できますか?

A:現場の状況によっては可能ですが、事前のご相談が必要です。
たとえば、病院や福祉施設などで空調停止が大きな影響を及ぼす場合は、患者様や利用者様の安全を最優先に検討する必要があります。
工事の一時的な空調停止にご了承いただける環境であれば、営業中の施工も調整可能です。

夜間・休日などの対応も含め、最適な工事タイミングを一緒に検討いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

Q:初期費用が心配です…
A:リース、補助金制度の活用で費用負担を軽減できます。

Q:既設配管を再利用したい
A:現地調査で状況を確認し、可能な限りご要望に応じます。

GHP導入の流れ(簡単4ステップ)

  1. 【ご相談】…電話・フォームからお気軽に

  2. 【現地調査】…無料で訪問・空調診断

  3. 【ご提案・お見積】…ベストなプランをご提示

  4. 【施工・稼働】…短期集中施工/アフターも万全

2025年の熱中症対策は「エアコンの中身」で差がつく

消防庁のデータが示すように、熱中症はすでに“命に関わるリスク”として現場を襲っています。

一方、GHPをはじめとした適切な設備更新により、
電力リスク・暑さ・作業効率・安全性を一気に改善できる時代でもあります。

ご相談・お見積りは無料です!

「うちも暑さ対策、始めようかな?」と思った今が、まさに動きどきです。
GHPとともに、“涼しく働ける現場”をつくっていきましょう。