2025.04.25
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間さらされることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまく機能しなくなることで起こる健康障害です。
症状は段階によって異なります。
軽度(I度):めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉のけいれん(こむら返り)
中等度(II度):頭痛、吐き気、倦怠感、集中力の低下
重度(III度):意識障害、けいれん、体温が著しく上昇(40℃以上)、呼びかけに反応が鈍いなど、命に関わる状態
初期症状を見逃さず、早めの対応が何より重要です。
近年、「室内での熱中症」が急増しています。総務省消防庁のデータによると、熱中症による救急搬送の約4割が屋内(住居)で発生しています。
特に高齢者の場合は暑さへの感覚が鈍く、エアコンをつけずに過ごしてしまうケースが多く見られます。また、子どもが締め切った部屋で遊んでいたり、テレワークなどで日中家にいる人が増えたことも一因です。
室内にいると油断してしまいがちですが、外気温が30℃を超える日は、締め切った室内も簡単に35℃以上になります。湿度が高ければ体温が下がりにくく、より危険な状態に陥ります。
冷房を適切に使う、こまめな水分補給をするなど、「屋内でも熱中症になる」という意識を持つことが、まず大切な対策の第一歩です。
熱中症は「高温多湿」の環境下で特に発症しやすくなります。
環境省や気象庁では、室内の温度が28℃を超え、湿度が70%を超えると熱中症のリスクが高まるとしています。
とはいえ、28℃という数字だけを見て安心するのは危険です。
例えば、室温が28℃でも湿度が高いと汗が蒸発せず、体温調整がうまくいかず熱がこもりやすくなります。
以下は目安となる危険度です。
室温が25℃未満で湿度も50%以下であれば、比較的安全な環境と言えます。しかし、室温が25~28℃になり、湿度が50~60%に達すると、注意が必要なレベルに入ります。
さらに、室温が28~30℃で湿度が60~70%になると、すでに「熱中症リスク中」の状態です。そして、室温が30℃を超え、湿度も70%以上になると、熱中症の危険性は非常に高くなり、「危険レベル」となります。
このように、温度と湿度の両方を意識して室内環境を管理することが、熱中症対策では非常に重要です。特に湿度が高い日は、扇風機だけでは不十分なことも。エアコンによる除湿または冷房の併用が必須です。
熱中症は、放置すると命に関わる非常に危険な症状です。症状の重さによっては、すぐに医療機関の助けが必要になります。以下のような状態が見られた場合、迷わず救急車を呼びましょう。
特に高齢者や子どもは体温調節機能が弱く、室内でも重症化しやすいため、早め早めの対応が命を守ります。
熱中症は「室内でも起こる時代」。快適な室温を保ちつつ、体調を守るための具体的な対策をご紹介します。
環境省が推奨する冷房の設定温度は28℃。これは「省エネ」を考慮した目安ですが、湿度が高いと不快に感じやすく、体感温度は30℃以上になることも。
→ 実際は【室温26~27℃・湿度50~60%】をキープできるのが理想です。
私は大丈夫!と思わずにまずは出来る対策を意識して生活していくことが大切です。
暑くなる前にチェックしたい、エアコンの状態。実は「まだ動くから大丈夫」と思っていても、電気代が高くついたり、熱中症リスクを高めているかもしれません。
以下の項目に当てはまる場合は、買い替えや点検のサインです。
古い機種は冷媒ガスの種類も違い、修理に高額な費用がかかることもあります。
一部の最新エアコンにはこんなメリットがあります。
エアコンによっては上記の機能を搭載した高機能のものがございます。これらの機能をうまく使えば、熱中症予防だけでなく、日々の光熱費も大幅に節約できます。エアコン購入の際は機能をしっかり確認し、ご自身の希望に合ったエアコンを選びましょう。
夏本番を迎える前に、「室内でも起こる熱中症」の対策を見直しておくことはとても重要です。高温多湿の日本の夏では、エアコンや遮熱対策が健康を守る鍵となります。
特にご高齢の方やお子様がいるご家庭では、室内の温度管理が命を守る手段になります。
「まだ動くから…」と油断せず、エアコンのチェックは今すぐにでも行いましょう。
夏場はエアコンの修理や設置が非常に混み合います。
いざという時に「予約がいっぱいで取り付けが○週間後…」なんてことも。
だからこそ、今のうちに「点検」や「買い替え」をしておくことが、安心・快適な夏を過ごす最大のポイントです。
「今年の夏はエアコンに頼り切る前に、まずは点検から」 気になる方は、お気軽にミヨシテックまでお問い合わせください!
LINEでも相談OK!