2024.10.05
業務用エアコンを修理したい場合、費用がどれくらいなのか、買い替えをした方が良いのか気になる方もいるでしょう。
古い業務用エアコンは光熱費が多くかかる場合もあり、修理費用が高額になるようであれば、買い替えを検討するのもおすすめです。
本記事では、業務用エアコンの修理費用や買い替えをするかの判断基準について解説します。業務用エアコンの修理を検討している方はぜひ参考にしてください。
業務用エアコンの修理費用は、故障の箇所やトラブルの原因によって違います。よくある修理内容と費用相場は、それぞれ以下の通りです。
修理内容 |
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コンプレッサーの交換 |
熱交換器の修理 |
冷媒ガス漏れの修理 |
ファン・ファンモーター |
排水異常の修理 |
費用相場 |
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10万円以上 |
10万円以上 |
10万円以上 |
10万円未満 |
10万円未満 |
ほとんどの場合で10万円前後か、それ以上の修理費用を想定しておく必要があるでしょう。
エアコンの主要な故障内容については次項で詳しく解説しますが、正確な故障箇所を特定するなら、専門業者へ相談するのがおすすめです。
業務用エアコンの故障で多いのは、エアコンが急に効かなくなったり、動かなくなったりするケースです。中には異臭や異音で故障に気付く、水漏れで気付くこともあるでしょう。
ここでは業務用エアコンの故障によくみられるケースについて、内容や原因・修理方法を解説します。
業務用エアコンの効きが悪くなかなか冷えない、あるいは暖まらないというケースはよくあります。
これらの場合、原因の多くはエアコン内部の汚れによるものです。フィルターや熱交換器に汚れが付着し、熱交換効率が落ちている可能性があるでしょう。フィルターの汚れは交換やクリーニングで対処できます。
フィルターの交換やクリーニングをしても改善しない場合は、熱交換器の不具合や冷媒ガスの漏れを疑いましょう。熱交換器や冷媒ガスに異常がある場合は、修理業者に連絡して対処してもらう必要があります。
専門業者に内部の部品を交換してもらうことで、不具合の解消が可能です。なお修理費用は交換する部品によって、1万円前後から20万円前後まで幅があります。
エアコンから出る異音の原因は、長年の使用によるフィルターやファンの汚れ、あるいはファンモーターの異常であることがほとんどです。修理を依頼する前に、まずはフィルターやファンを掃除し、様子を見ることをおすすめします。
掃除をしても異音が続く場合は、ファンモーターや電子回路の故障、あるいはドレンホースの故障が考えられます。故障箇所によっては、放置すると重大事故につながる恐れがあるため、早めに業者へ連絡し修理してもらうことが大切です。
なおこのケースにおける修理費用は、ドレンホースの交換のみであれば1万円を下回ることがあります。しかし室外機も交換する場合は、10万円を超え高額となる傾向です。
エアコンから異臭がする場合は、内部に発生したカビが原因であることが多いです。エアコン内部のカビは部品の劣化を早めるだけでなく、体調や健康にまで影響を及ぼす可能性もあるため、早めに対処をしましょう。異臭を感じたらできるだけ早いクリーニングの依頼をおすすめします。
エアコンのクリーニング費用は、機械の規模によって1万円弱~3万5,000円程度です。クリーニングのみで対処できるケースは、比較的安価に修理ができるといえます。
ただしカビの具合によっては別途数万円の部品交換が必要になることもあるため、あらかじめ考慮しておきましょう。
エアコンの室内機から水漏れしている場合は、熱交換器で発生した水が正しく排水されていないことがほとんどです。故障の原因としては、ドレンポンプやドレンパン、熱交換器といった内部パーツの汚れ・詰まりが考えられます。いずれにしても自分で対応するのは難しいため、業者に依頼しましょう。
通常であればドレンポンプなどパーツの交換で対応でき、費用の相場は1万円弱です。ただし冷媒ガスが漏れている場合は、冷媒回路というパーツの交換が必要になることもあり、この場合の費用相場は10万円前後となります。
エアコンが全く起動しない場合は、経年劣化により故障した可能性が高いでしょう。一方、エアコン本体の主電源を操作すれば稼働はするものの、リモコンによる操作ができない場合は、リモコン側が故障している可能性があります。いずれにしても、修理は業者に依頼した方が良いでしょう。
また長年使っているエアコンが動かなくなってしまった場合は、修理よりも買い替えた方が安く済む可能性もあります。古いエアコンであれば、修理用のパーツがないことも考えられるため、業者に確認した上で柔軟に対応しましょう。
エアコンの買い替えは費用がかかるように思うかもしれませんが、長い視点で見れば光熱費の面でメリットが大きいといえます。
エアコンを修理するか、買い替えるかの判断に迷ったときには、使用年数や修理費用を参考に検討すると良いでしょう。
ここでは、それぞれについて買い替えの目安や理由を解説します。
一般的に、業務用エアコンの寿命は10年~15年といわれています。前述の通り年数が経過するとメーカーの予備の部品が少なくなり、修理が難しくなることもあるため、購入から10年以上が経過している場合は、修理費用が高額になる可能性が高いでしょう。
エアコンの省エネ性能や機能は年々進化しているため、新しく購入した方が結果的にランニングコストを安く抑えられる可能性もあります。
従って、最初の設置から10年~15年が経過している場合は「絶対に修理の方が安くてお得」とはいえないでしょう。買い替えも視野に入れて検討することをおすすめします。
業務用エアコンの修理費用は、故障の原因や修理内容によって数千円〜10万円以上までさまざまです。10万円を超える高額な修理になる場合は、買い替えを検討しても良いかもしれません。
特に7年以上使用していて保証が切れている場合は、買い替えを推奨します。費用をかけて修理をしても、次は別の部分が壊れてしまう可能性もあるためです。買い替えには、省エネの観点からもメリットがあります。
判断に迷ったら、修理業者に相談してみるのも良いでしょう。修理の予算と、買い替えの予算を比較し、プロの目線からのアドバイスをもらえます。
業務用エアコンの修理は、専門業者に依頼する必要があります。エアコンの知識がない場合、事故などにつながる恐れもあるため、自分での修理は控えましょう。
業者に依頼する際は、信頼のできる業者選びが大切です。ここでは、失敗しない業者選びのポイントを紹介します。
エアコン修理の見積もりを出す際、現地調査を行い無料で見積もりを発行する業者は、信頼できる傾向があります。
適切な現地調査が行われていれば、必要な費用を全て盛り込んだ正しい見積もりができます。後で予期せぬ追加費用を請求される心配もありません。
見積もりを出してもらったら、見積内容や金額・内訳などをしっかりチェックし、納得のできる金額であるかどうかを確認することが大切です。念のため追加料金が発生するケースがあるかどうかも聞いておくと良いでしょう。
不明点や不安な点があれば何でも質問し、業者が親切に答えてくれるかもチェックポイントといえます。
業務用エアコンの修理内容によっては、有資格者でないと対応できないものもあります。電気工事士・冷媒フロン類取扱技術者・ガス溶接技能者などの有資格者がいる業者なら、幅広い修理に対応できて安心です。一方、有資格者のいない・少ない業者の場合、修理ができなかったり、修理まで日数がかかったりしてしまうことも考えられます。
従って、エアコン修理業者を選ぶ際は、有資格者がいる業者であるかどうかに注目すると選びやすくなります。
業務用エアコンを修理するなら、実績が豊富な業者への依頼がおすすめです。会社の歴史が長く、実績が多いほど信頼度が高いといえるでしょう。各社の実績はホームページなどに掲載されていることが多いため、業務用エアコンの施工実績が豊富かどうかを確認してください。
また実績と併せて、口コミやレビューを参考にするのもおすすめです。実際に修理を依頼した人の感想や満足度が分かるため、口コミの内容や評価の高さなどもチェックすると、ホームページだけでは分からない情報も得られるかもしれません。
業務用エアコンを修理するときは、修理に対するアフターサービスや保証制度を設けている業者を選ぶと良いです。またエアコンの定期点検も実施してくれる業者であれば、メンテナンスから修理まで一貫して依頼できるメリットがあります。
実際に、真夏や真冬に数日でもエアコンが壊れてしまうと仕事がしづらく、生産性の低下は免れません。計画通りの仕事ができなければ損失やトラブルにもつながるでしょう。接客業であれば店の売上に影響を及ぼす可能性もあります。
このような事態を避けるには、定期的なメンテナンスを実施しておくことが欠かせません。フォローがしっかりした業者であれば、万が一トラブルが発生しても適切な対応をしてくれるでしょう。
業務用エアコンを問題なく長く使い続けるには、定期点検とメンテナンスが大切です。掃除などの簡単なメンテナンスだけでも、故障のリスクを抑えられます。
また日頃から点検・メンテナンスをしていれば、部品の破損などを早期に発見でき、重大な故障を回避できるでしょう。結果として、修理費用の節約につながります。
メンテナンスの中には自分でできるものもありますが、専門的なメンテナンスもあるため、メンテナンスのできる業者とつながりを持っておくと安心です。
以下では、定期点検やメンテナンスについて詳しく解説します。
業務用エアコンは自分で簡易点検をすることもできます。簡易点検は四半期に一度が目安とされていますが、点検の内容によっては毎日のルーティンとして実施するのが望ましいものもあります。
室外機については目視できる安全な場所にある場合、一日に一回は点検を行うのがおすすめです。異常な振動や音がしていないか、室外機の内外に油のにじみがないか、傷や腐食・サビといった目で見て分かる異常がないかを確認しましょう。
一方で室内機は、内部の熱交換器に霜が付いていないかどうか、エアコンのタイプによっては室内機に油のにじみがないかどうかを確認します。毎日の確認が望ましいですが、高所の場合などは業者の定期点検に任せるようにしてください。
上述の自主点検に加えて、三カ月に一度程度は専門業者に定期点検を依頼するのが望ましいです。業者の定期点検であれば、自主点検では見落としがちな部分もしっかりチェックしてもらえます。
業者の定期点検で故障の予兆を早期に発見できれば、大きな故障による高額な修理費用の負担を未然に防げます。さらに、点検を担当する人の負担や、点検作業時にけがを負うリスクも減らせるでしょう。
業務用エアコンが故障したときは、修理・買い替えのどちらを選択するにしても、早期に業者へ問い合わせるのがおすすめです。日頃からメンテナンスや点検を行っていれば少ない負担で修理できる可能性が高いものの、エアコンの年式や故障箇所によっては買い替えの方が良いこともあるでしょう。
ミヨシテックでは、業務用エアコンの修理やメンテナンス、設置工事などを行っています。工事方法の相談から、施工、メンテナンス、アフターサポートまで一貫して対応可能です。現地調査・見積もり発行も無料で行っていますので、大阪、京都、奈良、兵庫エリアでエアコンの修理をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。