2024.07.23
エアコンに水漏れが発生していることに気付いたら、なるべく早く適切な対処をするのがおすすめです。エアコンからの水漏れは、原因ごとに対処方法が異なります。まず原因を特定してから適切な対処をすれば、エアコンを買い替えることなく使えるでしょう。
本記事ではエアコンの水漏れについて、原因や対処法を詳しく解説します。快適な室温を保つために欠かせないエアコンに水漏れが起こった際には、ぜひ本記事の内容を参考にして対処してください。
エアコンの水漏れとは、室内にあるエアコン本体の前面や背面から水が漏れている状態をいいます。エアコンを作動するとポタポタと水が垂れてくるため、気付きやすいでしょう。
水漏れの原因は、室内機で発生するものと外的要因によるものに大きく分けられます。室内機で水漏れが発生する主な原因は、ドレン配管や冷媒配管のトラブル、部品の劣化などです。それ以外の外的要因には、配管の劣化などで雨水が侵入し水漏れを起こすなどがあります。
エアコンの室内機で水が発生するのは、熱交換器で室温を設定温度に変換する際に結露が生じるためです。配管が正常であれば室外に排出されますが、ひびなどのトラブルがあると、エアコンから水が漏れてしまいます。
エアコンが水を排出する仕組みを、もう少し詳しく説明しましょう。
エアコンの冷房運転は、熱交換器で室内の熱い空気を冷却してから再び室内に戻す仕組みです。冷房運転で空気の熱を冷ますときに、空気中の水蒸気が結露となり、水が発生します。冷水が入っているコップに水滴が付くのと同様の仕組みと考えれば、分かりやすいでしょう。
結露する条件は室内の湿度や気温などによって異なるため、発生する水分量は一概にはいえません。エアコンの熱交換器で発生した水は、最初に水を受けるドレンパンにたまり、その後ドレン配管を通って水滴が室外に排出されます。
しかし何らかの理由で排水がうまくできなくなると、エアコン内部にたまった結露水が逆流して、本体や壁を伝って室内に漏れてしまいます。配管の劣化など何らかのトラブルによる水漏れがある場合、室内の壁などがぬれてカビが発生することもあるため、早めに対処することが大切です。
使用しているエアコンから水漏れしているのを発見したら、まずは次のような手順で対処しましょう。
水漏れがそれ以上続かないようにするために、すぐにエアコン本体の電源を切ります。
エアコンのコンセントがぬれていないことを確認してから抜きましょう。コンセントがぬれている場合は、抜く前にブレーカーを落とすことで感電を防止できます。
エアコンの周りにある物は、エアコンから出る水でぬれないように移動させます。大きな家具の場合はビニール袋などを被せると良いでしょう。
水漏れでぬれている箇所を早めに拭くことで、カビなどの発生を防げます。コンセント周りを拭く際には、ブレーカーを落としてから拭くようにしましょう。
エアコンの水漏れは、漏れている場所によって原因や対処法が異なります。水漏れの原因ごとに対処方法も変わるため、まずはどこから水が漏れているかを目視でチェックすることが重要です。
エアコンの水漏れが起こりやすい主な箇所は、壁との間や本体下部、吹出口、ルーバーです。吹出口の場合は、どの場所から水漏れしているかについても確認して対処しましょう。ここでは、エアコンの水漏れの箇所や原因ごとの対処法を説明します。
エアコンと壁の間から水漏れしている場合は、本体とドレンホースの接続部分にトラブルが発生している可能性があります。長期間エアコンを運転していると、ドレンホースがエアコン本体との接続部分から抜けるなどの不具合が起こりやすくなるためです。
ドレンホースは結露した水分を排出する役目を担っているため、汚れが蓄積して詰まりを起こしていると、水が排出されません。ドレンホースの詰まりや先端に不具合がある場合は、掃除などをすれば自分で詰まりを解消できます。ただしエアコンとドレンホースのつなぎ目が曲がったり抜けたりしているケースでは、対処が難しいため、自分で対処するよりも、専門業者に依頼する方が良いでしょう。
エアコン本体の下から水漏れしていると、ドレンパンが壊れている場合やドレンホースの詰まりによる水漏れの場合があります。ドレンパンは、エアコン内部に発生した水を受けるための物です。劣化により破損したドレンパンは自分で修理するのが難しいため、専門業者に依頼して対応してもらいましょう。
ドレンパンにたまったエアコン内部の水は、ドレンホースを通って外部に排出されます。そのため接続部分に異常があると、外部への排水がうまくいきません。経年劣化によるもの以外に、設置時に適切に接続されなかった場合にも水漏れが起こる可能性があります。その際は、改めて接続部分の角度を調節するなどの対応が必要です。
エアコン前面の吹出口から水漏れしていることを発見したら、まずは吹出口のどの位置から水が流れているかを確認しましょう。エアコンの吹出口からの水漏れは、水漏れしている箇所によって原因が異なるため、場所の特定が必要です。吹出口の水漏れしている位置を確認してから、何が原因なのかを知っておくと適切に対処できます。
以下では、吹出口の片側から水漏れしている場合と中央付近、ルーバーから水漏れしている場合に分けて、それぞれ考えられる原因を説明します。
吹出口の片方から水漏れしているなら、エアコン本体の設置不良が考えられます。また配管が本来の取り付け角度ではなく、反対の勾配になっている場合にも水漏れが発生しやすくなります。水がうまく流れないためにエアコン内部にたまった水が漏れてしまうことが原因です。
吹出口の片方からの水漏れがエアコンを設置してまもなく発生した場合は、設置不良で起きたと考えられます。設置業者に連絡して、適切な方法で設置し直してもらうようにしましょう。
吹出口の中央付近から水漏れしている場合は、ドレンホースのトラブルが原因と考えられます。ホースが曲がっていたり詰まっていたりすると、室内機内部の水が外部に流れずに逆流してしまうためです。そのためドレンホースから水が出ているかを確認しておきましょう。
ホースの角度が少し曲がっている場合や、少しの詰まりがある場合などは、自分で直すこともできます。しかしドレンホースが破損していたり、自分で対処しても詰まりが解消されなかったりするときには、専門業者に修理や交換を依頼するのがおすすめです。
エアコンのルーバーからの水は、冷風によってできた結露が垂れている可能性があります。冷風で水しぶきが飛んでくることもあり、故障による水漏れというわけではありません。エアコンの風向きを下にしていると水滴が落ちやすくなるため、風向きを上向きや自動にして様子を見ると良いでしょう。
また、冷え過ぎないように冷房の設定温度を20度以上にすることや、エアコンのフィルターを掃除し、排水をスムーズにしておくことも大切です。
エアコンの水漏れの原因で多くみられるのは、室内機と室外機をつなげているドレンホースのトラブルです。ドレンホースは室外機側にある蛇腹の形状をしたホースで、室内機内部に結露した水を屋外に排出する役割があります。
エアコンと壁の隙間や吹出口から水が漏れていることに気付いたら、まずはドレンホースが正常に作動しているのかをチェックすると良いでしょう。ここでは、ドレンホースをはじめ、トラブルごとの対処法について詳しく説明します。
室外機の近くにあるドレンホースは屋外に設置されているため、土や枯葉、ホコリなどで出口がふさがってしまうこともあります。ドレンホースが詰まっていると、エアコン内部の水が逆流することで水漏れが起きるので、注意が必要です。室内機は目に付きやすいこともあり、水漏れなどのトラブルがあると早めに気付けます。しかし室外にあるドレンホースを見るきっかけは少なく、トラブルに気付きにくいかもしれません。
そのため室内機からの水漏れを見つけたら、ドレンホースが詰まっていないかを確認しましょう。ドレンホースの出口付近に枯葉や泥などが詰まっていないかをチェックし、ドレンホースの出口付近で見える範囲の詰まりであれば、自分で解消することも可能です。
ドレンホースの詰まりへの対処法には、専用ポンプでドレンホースの詰まりを取る方法があります。ここでは必要な道具や手順、ポイントなどを分かりやすく説明します。
【専用ポンプでドレンホースの詰まりを取る方法】
必要な道具:古いタオル、輪ゴム、ドレン用サクションポンプ
電源を切りドレンホースの先端にタオルを被せ固定する | |
---|---|
ドレン用サクションポンプで吸引する | ドレン用サクションポンプをドレンホースの先端に当てて吸引する |
ゴミを取り出す | タオルと輪ゴムを取り外し、タオルに付いたゴミを取り出す |
ポンプは吸引することが重要で、押してしまうと室内機側に水などが入って故障の原因となるため、慎重に行いましょう。
専用ポンプを使って吸引しても、ドレンホースの詰まりが取れず水漏れが解消されない場合は、次のような原因が考えられます。
一つは、ドレンホースが長過ぎるケースです。ホースの先端は地上から5~10cm程度離すよう、メーカーが推奨しています。またドレンホースの先端が地面に当たり曲がっている場合も排水不良の原因になり得ます。
ドレンホースの先端が何らかの要因でふさがっていることも原因の一つです。例えば、石などが先端付近にあると、排水できずに室内に逆流してしまいます。先端が水たまりに浸かっているケースも考えられます。
他にも、壁の中など目視では分からない場所でドレンホースのたるみ・破損が発生している可能性もあるでしょう。
屋外にあるドレンホースは、設置時には適切な位置にあり問題がなかったとしても、暴風雨など環境の変化によってトラブルが発生している可能性もあります。ドレンホースが長過ぎて地面に付いてしまっていたりホースの先が曲がってしまっていたりする場合は、ホースの先端を切断してください。
蛇腹になっているドレンホースの引っ込んでいるところをカッターで切り、地上から5cm程度を目安に切断しましょう。ドレンホースを地上から離すことは、害虫がホースに入り込むのを予防することにもつながります。
また強風で飛ばされた石などがドレンホースの先端に載っている場合は、取り除いて排水がスムーズになるようにします。
ドレンホースは、エアコンの室内機から流れてきた水を排出するために、勾配を付けて設置しなければなりません。ところが外部に流すための角度が逆勾配で設置されてしまうと、たまった水はエアコンの本体側に流れてしまいます。勾配の角度が不十分な場合も、スムーズに水が排出されないため、水の逆流が起こり水漏れが発生します。
設置したばかりのエアコンから水漏れが起こった場合は、ドレンホースが逆勾配になっていないか、不適切な角度ではないかを確認すると良いでしょう。ドレンホースの設置や角度調整は、自分で対処することが難しいため、専門業者に相談するのがおすすめです。
左出し配管とは、室内機の左側にドレンホースを設置する配管の方法です。エアコンは一般的には右出し配管が多く、エアコンの右側にドレンホースがあります。左出し配管にする場合は、エアコン室内機の裏にドレンホースを這わせて配管しなければなりません。そのため、右出し配管よりも勾配の付け方が難しくなる点に注意が必要です。
左出し配管であっても、設置業者が適切な工事を行い室内機にたまった水がスムーズに流れるようにすれば問題ありません。左出し配管による水漏れの場合は、自分で対処するのは難しいため、設置した業者に相談しましょう。
先述の通りドレンパンの役割は、冷房運転時にエアコン内部にたまった水を受けることです。ドレンパンはドレンホースに接続されているため、たまった水はスムーズに屋外に排出されます。しかしドレンパンとドレンホースの接続部分にトラブルがあると、ドレンパンにたまった水がうまく排出されません。緩みや割れがあると、ドレンパンにたまった水が室内機から漏れてしまいます。
エアコンを設置してすぐの場合は設置不良の可能性があるため、設置業者に相談するのがおすすめです。接続部分の修理は、室内機を一度外してから継ぎ直しや部品交換などを行う必要があります。ドレンパンとドレンホースに何らかの接続不良がある場合はDIYでの修理は難しいため、専門業者に依頼すると良いでしょう。
エアコンの室内機から水滴が落ちてくる場合は、エアコンの内部や吹出口に結露が発生している可能性が考えられます。エアコン内部の温度と室温の温度差が開き過ぎると結露しやすくなるため、エアコンの設定温度を見直すことも必要です。
夏に冷房機能を使っている場合、一般的には設定温度が19度以下のときに結露が起こりやすいとされているため、20度以上に設定温度を変更すると良いでしょう。
エアコンの風向きが下向きの場合は、吹出口などに結露して水漏れしやすくなることから、風向きを上向きや自動にするのもおすすめです。
またフィルターが汚れていると結露しやすく、水の排出もうまくいきません。フィルターにホコリがたまっていたら、掃除機で吸い取り、きれいにしておきましょう。
エアコン内部の結露を解消するには、エアコンの使い方を見直す方法とエアコンのフィルターをきれいに掃除する方法があります。設定温度を20度以上にすることや、風向きを上向きまたは自動にすることで水漏れしにくくなることは先述の通りです。ここでは、エアコンのフィルターを掃除する方法について詳しく紹介します。
【エアコンのフィルター掃除の手順】
用意する物:掃除機
感電予防のためにコンセントから電源を外す | 取扱説明書に従ってフロントパネルを開ける |
---|---|
ロック解除ボタンなど機種によって開け方が異なる点に注意する | |
フィルター周辺のホコリを吸引してからフィルターを外す | |
エアコンフィルターのホコリを吸い取る | 掃除機でフィルターのホコリを丁寧に吸引する |
セットしたときに見える表側から掃除機を当てる | |
汚れが落ちにくい場合は裏から水を掛けて洗い流す | |
水洗いした場合はよく乾かす | |
フィルターを元に戻し、フロントパネルを閉める | 取扱説明書に従ってフィルターを装着する |
エアコンの内部が汚れている場合にも、水漏れが起こる可能性があります。エアコンを使っているうちに、フィルター以外に熱交換器などにたまるカビやホコリ、内部の汚れも蓄積していくため掃除が必要です。エアコン内部に汚れがたまると、結露した水分がうまく流れなくなるため、水漏れが発生やすくなります。
フィルターを掃除しても水漏れが解消しない場合は、内部が汚れている可能性を検討すると良いでしょう。ただしフィルター掃除と違ってエアコン内部の掃除は難しいため、自分で掃除するよりも専門業者に掃除を依頼するのがおすすめです。
また水漏れ以外にも気になる状態が続くようなら、専門業者に相談しましょう。例えばエアコンの風量設定を強にしても思うように強くならない、同じ風量設定でも風量にむらがある、冷暖房の効きが悪くなった、などの場合です。またエアコンを起動すると異臭がする場合には、内部に汚れがたまっている可能性があります。
室外機には、エアコン本体から流れてきた水を屋外に排出する機能があります。排水するための排水口や配管などがあるため、室外機から水が出ていても心配ありません。ドレンホースから出ている水も正常なため、故障ではないでしょう。室内機に発生した結露が、ドレンホースから排水されている状態です。
配管からの水漏れは、冷房時に外気温との差で結露したものと考えられます。暖房運転をしている際にも、霜取り時には霜が解けていると水漏れではないかと捉えがちですが、故障ではありません。
ただしどれにも当てはまらない水漏れがある場合は、専門業者に点検してもらうと良いでしょう。保証書で保証期間などをチェックしてから、早めに依頼するのがおすすめです。
ここまではエアコンの水漏れで多い主な原因や対処法を紹介してきました。ただし、中にはどれにも当てはまらないというケースも考えられます。ここでは、他に考えられる原因について、それぞれの症状や特徴、対処法などを解説します。
冬季にだけエアコンから水漏れがある場合は、ドレンホースの先が凍っている可能性があります。ぬるめのお湯を少しずつ掛けて、凍結を解かすと良いでしょう。
エアコンの種類によっては、少しの汚れやホコリでも水漏れを起こしやすい製品があります。その場合は、フィルター掃除などを小まめに行って様子を見ることも必要です。
気密性の高いマンションでは、エアコンを運転中に窓を閉めた状態で換気扇を回していると、水漏れが起こることがあります。室内の気圧が室外よりも低くなり、気圧の低い方へ流れる性質によって、空気とともに水も屋内へ流れてしまうことが原因です。気密性が高いと、エアコンからポコポコと音が聞こえることもあります。気密性の高いマンションでエアコンを使う場合は、できるだけ換気も心掛けましょう。
その他、自分で対処できないエアコンの水漏れがある場合は、専門業者へ依頼することをおすすめします。
エアコンの水漏れは、日頃から汚れをためないように気を付けることで、ある程度予防できます。ドレンホースも掃除をすると水漏れ予防になりますが、自分で行うときには注意が必要です。自分で掃除できない部分は、無理せず専門業者に依頼しましょう。
ここではエアコンの水漏れやトラブルを予防するために、日常的に自分でできる対策について説明します。
エアコンの運転中には常に空気が動いているため、空気中のホコリや汚れはフィルターに蓄積されていきます。フィルターが汚れているとエアコン内部に結露しやすく、ひいては水漏れの原因になります。
エアコンの汚れはカバーを開けて確認や掃除が行えるため、簡単にできる水漏れの予防法の一つです。フィルター掃除は、1カ月に1回など掃除の時期を決めておくと良いでしょう。製品によって掃除の方法が異なる場合もあるため、取扱説明書を確認しておくと良いです。
先述の通り、ドレンホースの先端が汚れやホコリで詰まると、室内機内部にたまった水をスムーズに流せなくなります。ドレンホースは室外にあるため、見逃してしまいがちですが、水漏れ予防のためには定期的なチェックや掃除が必要です。ドレンホースの掃除の目安としては年に2回程度が良いでしょう。
ドレンホースの先端だけの詰まりならスムーズに対処しやすいです。奥の方まで詰まっている場合は、先述した専用のポンプを使うのが良いです。ドレンホース内部の掃除は、エアコン内部の掃除と併せて専門業者に依頼するのがおすすめです。
エアコンの水漏れ予防には、専門の業者に本格的な掃除を依頼するのがおすすめです。空気中にはホコリ以外にカビやハウスダスト、花粉なども含まれており、エアコンを運転するうちに内部にたまっていきます。汚れが蓄積されると、悪臭だけでなく運転効率の低下やアレルギーの原因にもなるため注意が必要です。
自分でできる掃除は、フィルターや見える範囲の汚れを拭く程度です。熱交換器などエアコン内部の汚れや有害物質を掃除したいときには、専門業者による徹底したクリーニングをおすすめします。本格的なクリーニングの場合は、専門的な用具を用いた高圧洗浄などで内部まできれいになるので、水漏れ予防にもつながります。プロに依頼する頻度は、年に1回、または2年に1回程度が良いでしょう。
専門業者にエアコンの水漏れ修理を依頼する際の費用相場は、水漏れの原因や修理内容によって異なるため、1万~13万円程度と幅があります。エアコンの機種や修理業者、室外機の位置などによっても修理費用は異なるでしょう。
ドレンホース内の詰まりの場合は修理費用の目安は1万円程度ですが、溶接などが必要になれば10万円以上になることもあります。他に経年劣化による修理が必要な個所があれば、さらに高額になる可能性もあるため、業者からの修理費用の見積もりを見て予算を立てておくと良いでしょう。
賃貸物件に住んでいて備え付けのエアコンに水漏れなどの異常がある場合は、気付いた時点で早めに貸主に連絡しましょう。契約内容にもよりますが、賃貸物件のエアコンが故障したときの修理費用は、貸主が負担するのが一般的です。借主が故意に壊したのでなければ、貸主が費用を出します。ただし水漏れをそのままにして床や壁にも被害が広がってしまうと、修理費用を請求される可能性もあるため、早めに対処することが大切です。
また賃貸物件のエアコンの買い替えを検討しているときも、現在の持ち主である貸主に知らせず勝手に交換しないように気を付けましょう。専門業者にクリーニングを依頼する場合も、貸主や管理会社に連絡を入れておくことが必要です。
エアコンの水漏れ修理を専門業者に依頼する際に、注意しておきたいポイントが3点あります。それぞれの項目について解説します。
まずは、現在の状態や考えられるトラブルの原因を分かる範囲で業者に伝えることが大切です。エアコンの水漏れ修理を依頼した場合、業者が訪問してからエアコンの状態を調査することになります。簡単なドレンホース内部の詰まりなどが水漏れの原因になっている場合は、その場で修理することも可能です。ただし水漏れの原因によってはエアコンを分解したり交換するための部品が必要になったりします。そうなれば、必要な物を準備してから改めて訪問するため修理が完了するまでに時間が掛かるでしょう。
したがって、エアコン内部の水漏れや、より詳しい調査が必要になるケースに備えておくことが大切です。水漏れを発見したときは、業者へエアコンの状況を正確に伝えるために、いつから、どの程度の水の量が漏れているのかを事前に書きとめておくと良いでしょう。また水漏れが発生している箇所の写真や動画を撮っておき、業者に見せるのもおすすめです。
修理費用の相場を確認せずに依頼してしまうと、悪徳業者に高額な修理費用を請求される可能性があります。悪徳業者に騙されないためには、業者選びに必要な確認事項を知っておくことも重要なポイントです。
まずは、具体的で適切な料金体系を示してくれる業者かをチェックしましょう。依頼主に分かるように、修理箇所や作業内容ごとの詳しい修理費用を事前に伝えてくれる業者がおすすめです。修理業者のWebサイトに料金表が記載されているかも確認しておきましょう。
また依頼する業者の口コミや評価を閲覧するのもおすすめです。複数の口コミを見ておくと、今回のサービス内容はどうなのかある程度予見できます。前もってどのような口コミがあるのかを見ておきましょう。
さらにエアコンの水漏れについて疑問点や不安に感じていることを尋ねたときに、担当者が分かりやすく親切に応えてくれるなら、信頼できる業者である可能性が高いといえます。
エアコンの寿命は、一般的には10年程度が目安と考えられています。買い替えの目安になるのは、修理費用が高額で、エアコンを新たに購入する方がお得になる場合です。エアコンを設置してから7〜10年程度使用していると、どうしても破損や経年劣化によるトラブルが増えてきます。修理内容によっては高額になる可能性もあるため、その場合は修理ではなく買い替えを検討するのも良いでしょう。
現在のエアコンを最新の省エネ製品に買い替えることで、古いエアコンよりも節電効果が高くなるメリットもあります。電気料金節約のメリットと修理費用を比較して、どちらが多くのメリットが得られるのかを検討するのも、買い替えの時期を決める一つの目安です。
エアコンに水漏れが発生する原因は、水漏れしている箇所によって異なります。フィルター掃除などは自分でできますが、プロに修理を依頼すべきケースもあります。エアコンの使用年数によっては、修理よりも買い替えをする方が良い場合もあるでしょう。 大阪でエアコンの買い替えを検討しているなら、実績豊富なミヨシテックがおすすめです。ミヨシテックは50年以上の実績を誇る対応力・技術力・スピードに定評のある設備工事事業者です。工事は専門知識を持つ有資格者が適切な方法で施工しますので、ぜひお任せください。