2024.01.23
部屋の温度を調節できるエアコンは、夏場や冬場に活躍してくれる季節家電の一つです。しかし、使っているうちに臭いが気になり始めることも珍しくありません。
便利なエアコンを快適に使い続けるには、定期的なメンテナンスが必要です。エアコンの気になる臭いを放っておくと、さまざまなリスクを高める原因になります。
本記事は、エアコンの臭いの原因と臭いが気になったときの対処法を解説します。エアコンの臭いを防ぐ方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
エアコンから酸っぱい臭いや洗濯物の生乾きの臭いがする場合は、エアコンのフィルターや内部に臭いの原因が潜んでいます。見た目には変化がなくても、奥の方で臭いの原因が蓄積している可能性は十分あります。
エアコンの臭いの原因は、主にカビ・汚れ・生活臭の3つです。
以下では、エアコンの臭いの原因をそれぞれ詳しく解説します。
内部でカビが繁殖している場合、エアコンから酸っぱい臭いや生乾きの臭いがします。
エアコンは部屋の温度を調節するために、空気を取り込んだり室内に放出したりを繰り返すのが特徴です。空気中のホコリやカビ菌も一緒に取り込んでしまうため、少しずつエアコン内部にはホコリがたまります。さらに、冷房や除湿により内部が結露すると、カビが繁殖しやすい環境になります。
エアコン内部に生えたカビはホコリをエサにして繁殖を続けるため、目に見える部分を掃除してもなかなか臭いを改善できません。
ドレンホースが詰まっていることも、エアコンの臭いの原因の一つです。
ドレンホースとは、エアコンから出る水を屋外に排出するためのホースです。ドレンホースにホコリや枯れ葉などが詰まっていると、うまく水を排出できず内部にカビが発生するリスクを高めます。
エアコン内部のカビと同様に、ドレンホースのカビも嫌な臭いの原因になります。劣化によりヒビが入ると汚れや虫が侵入しやすくなるため、経年劣化している場合は交換が必要です。
また、ドレンホースの先が水たまりや排水溝に入り込んでいると、悪臭が室内に流れ込むため注意しましょう。
ホコリやカビ以外に、室内の生活臭が臭いの原因になることもあります。
生活臭の原因は、タバコやペットの臭い、油を含む蒸気などさまざまです。生活臭をエアコンが吸い込むと、臭いの成分がエアコン内部の熱交換機に付着します。臭いの成分はエアコンを使ったときに冷房や暖房の風と一緒に室内に放出されるため、エアコン使用時は特に臭いが気になるでしょう。
エアコンを取り付けている場所によっては、生活臭によるエアコンの臭いが強く感じられることもあります。
エアコンの臭いが気になったときは、放置せずに早めに対処する必要があります。
中には、エアコンの臭いが気になっても対処法が分からず放置してしまう人もいるでしょう。しかし、エアコンの臭いを放置すると、エアコンだけでなく生活している人にも悪影響を及ぼす可能性があるため要注意です。
ここでは、エアコンの臭いを放置すると起こり得るリスクを3つ解説します。
エアコンの臭いの原因であるホコリを放置すると、エアコンの性能が落ちてしまいます。
エアコンのフィルターにホコリがたまった状態では、うまく空気が通り抜けられません。設定温度より寒く感じたり熱く感じたりするときは、エアコンの稼働効率が悪くなっている可能性があるでしょう。
エアコンの稼働効率が悪いと多くの電力が必要になるため、電気代にも影響します。
フィルターが詰まっている状態は本来の状態とは異なり、エアコンの動作に負荷が掛かります。何もせずにいると故障や不具合が起こりやすくなるため、臭いが気になったら掃除をするなど早めの対処が必要です。
また、臭いだけでなく下記の症状があるときも注意しましょう。
いずれの症状も、フィルターやドレンホースの詰まりが原因であることが多く見られます。故障や不具合を招かないように、日頃からメンテナンスをしっかりしましょう。
エアコン内部にカビが発生した状態で使い続けると、アレルギー症状を引き起こすリスクが高くなります。
ホコリやカビによる主なアレルギー症状は、下記のとおりです。
アレルギー症状の現れ方には個人差があります。自分は大丈夫でも、家族の誰かにアレルギー症状が出ている可能性があります。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭、また免疫力が低下しているときは体調不良に要注意です。
ホコリやカビが体調不良の原因の場合は、エアコンの掃除によって症状が改善する可能性があります。
エアコンの臭いの対処法は、主に以下の3つです。
エアコンの臭いが気になったときは、自分で対処するか業者に依頼して改善を目指しましょう。
エアコンのフィルター掃除は、臭いの改善と予防に効果的な方法です。掃除機やスポンジ、歯ブラシなどがあればすぐにできます。
まずはエアコンのカバーを開けてフィルターを外し、掃除機の弱モードで表面のホコリを吸い取ります。フィルターを痛めないようにある程度のホコリを吸い取ったら、裏面から水を掛けてスポンジや歯ブラシを使って水洗いしましょう。
水洗いしたフィルターは、しっかり乾かしてから取り付けます。乾燥が不十分だとカビが生える原因になります。フィルターは特に汚れやすいため、定期的に掃除するように心掛けましょう。
お掃除機能が付いているエアコンは、手軽にフィルターや熱交換器の掃除ができます。メーカーによって呼称や操作方法は異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
お掃除機能で取り除いたホコリは、ダストボックスにたまります。ゴミは手動で取り除く必要があります。
また、お掃除機能付きだからといって掃除が不要な訳ではありません。カビや細かいホコリなど取り切れない汚れは蓄積するため、人の手による掃除も大切です。
エアコン内部の掃除は、プロによる分解洗浄がおすすめです。
エアコン内部は、フィルターやドレンホースと同様にホコリや汚れがたまりやすく、見えない場所でカビが発生している可能性があります。
エアコン内部の掃除は、専門知識や技術がない人には難しく、無理に掃除をすると故障や事故の原因になりかねません。エアコン内部まで掃除が必要なときは、専門業者に依頼しましょう。
プロに依頼すると費用は掛かりますが、無理に掃除しようとして故障すれば交換や修理に余計な費用が掛かります。安全かつ確実に掃除するために、信頼できる専門業者に依頼しましょう。
エアコンの臭いが発生しないようにするには、次の予防方法が効果的です。
エアコンを長期間使わないでいると、フィルターや内部にホコリがたまりやすくなります。カビの繁殖や臭いの発生を防ぐには、エアコンを使わない季節にも月1回を目安に定期的に送風運転することが大切です。
冷房運転の後は、エアコン内部の結露を乾燥させるために送風運転をしましょう。1時間程度を目安に送風運転をするとカビの発生を防げます。
部屋のホコリが多ければエアコンにたまるホコリも多くなります。空気中のホコリを減らすために、部屋の小まめな掃除を心掛けましょう。また、生活臭によるエアコンの臭いを防ぐには、定期的な換気が効果的です。
古いエアコンは、臭いの原因となるホコリやカビが蓄積している可能性があります。エアコンの買い替え時期は、一般的に10年が目安です。現在使っているエアコンが古いときは、買い替えも検討しましょう。
エアコンの取り換えは、ぜひダイキンプロショップのミヨシテックにご依頼ください。エアコンの新設工事はもちろん、現在使っているエアコンの取り外し工事や処分にも対応しています。
また、1台の室外機で複数の室内機の運転ができるマルチタイプエアコンの設置も可能です。配管が見えないように設置する隠蔽配管にも対応しているため、まずはお気軽にお問い合わせください。