アルコールチェック未実施の“見える化”で義務化対応を加速!
~“形だけのチェック”を終わらせる~

DX推進サポート

2025.07.11

Column

「アルコールチェック、ちゃんとやってる?」

そう聞かれて、自信を持って「はい」と答えられる企業はどれくらいあるでしょうか。

2022年の道路交通法改正により、営業車や軽トラックなど白ナンバー車を使用する中小企業にもアルコールチェックが義務付けられました。対象となるのは、いわゆる“運送業”だけではありません。建設業、設備業、サービス業——日々の業務で運転を伴うすべての企業が対象です。

ところが、現場ではこんな声が聞こえてきます。

  • 「うちは紙に書いてるだけやで」

  • 「朝バタバタしててつい忘れるねん」

  • 「後からまとめて記録してる…(それってアリ?)」

このような“やったつもり”が横行する背景には、人の手に依存した運用の限界があります。

そんな中、ミヨシテックではRPAとチャットツールChatworkを活用し、未実施者を自動で“見える化”する仕組みを構築。社員の意識改革を実現し、法令対応はもちろん、企業全体の安全文化を底上げしました。

このコラムでは、義務化への対応が求められる今、どのようにアルコールチェックを“仕組み”で浸透させていくかを、ミヨシテックの実例をもとにご紹介します。

第1章|アルコールチェック義務化が中小企業にも本格波及

2022年の法改正で、白ナンバー車を使う事業者にもアルコールチェックの義務が拡大されました。これにより、中小企業や個人事業主も対象となり、アルコールチェックは“運送業だけの問題”ではなくなりました。

法令のポイント

  • 運転者は「運行前後」にアルコールチェックを行い、結果を報告
  • 事業者は記録を「1年間保存」
  • 未実施や記録不備があれば「行政処分の対象」

さらに、労働安全衛生法の観点からも、建設業などの危険作業を含む現場では、飲酒による労災リスクが企業の安全配慮義務違反とみなされる可能性もあります。

つまり今、アルコールチェックは「やらないと危ない」ではなく、「やってないと会社が危ない」時代なのです。

第2章|“やってない人”がバレない仕組みが事故を生む

では、なぜ多くの企業でアルコールチェックの徹底が難しいのでしょうか?

その原因は、「誰が未実施なのかが、すぐにわからない」という仕組みにあります。

よくある運用方法

  • 朝のチェック表に手書きで記録
  • Excelで一覧表を作って手入力
  • 各現場ごとにバラバラな方法で管理

このような体制では、未実施のまま業務に入ってしまっても気づかれない可能性があります。
さらに「あとからまとめて入力」や「チェックをしたフリ」といった行動も防げません。

つまり、アルコールチェックを徹底させるには、“未実施者が即バレる仕組み”が必要なのです。

第3章|【ミヨシテック事例】DXで“未実施者”を即通知

ミヨシテックでは、この問題をRPA・クラウド・チャット連携で自動化しました。

使用しているツール

  • アルコールマネージャー(BACtrack社製の高精度検知器)
  • アルマネクラウド(検知結果を自動保存)
  • RPAロボパットDX
  • Chatwork(社内チャット)

自動通知の流れ

  1. 各社員が毎朝、アルコールマネージャーで検知
  2. 結果はBluetooth経由でアルマネクラウドに自動アップロード
  3. RPAがクラウド上のデータをチェック
  4. 未実施者がいた場合、その名前をChatworkに自動通知

○○さん、○○さん、○○さん 前日のアルコールチェックができていない人です。 運転の前後には必ずアルコールチェックを行なってください。

この通知は、安全管理グループのチャットルームに即座に共有され、本人だけでなく上司や関係者にも一斉に可視化されます。

「名指しで注意される」ことによって、社員の意識も大きく変わりました。
「忘れたらバレる」「周囲に迷惑がかかる」という自覚が生まれ、今では自主的に毎朝測定する文化が社員に根付いています。

第4章|なぜアルコールマネージャーが選ばれるのか?

この仕組みの中心にあるのが、「アルコールマネージャー」と「アルマネクラウド」です。

導入の決め手

  • 業務用の高精度センサー搭載(燃料電池式)
  • スマホとBluetoothで接続するだけの簡単操作
  • 位置情報・顔写真によるなりすまし防止機能
  • クラウド保存で記録業務ゼロに
  • 初期費用なし/1人あたり月額500円〜で始められる

しかも、他社の機器と比べても導入〜5年後までのトータルコストが圧倒的に安いのも魅力。

システム導入によって、測定にかかる時間を75%短縮/人件費も75%削減という試算も出ており、効率と安全を両立させるツールとして注目されています。

第5章|ミヨシテックのDX設計思想:安全管理こそ「攻めのDX」

「安全管理」はコストでしかない——そんな考えは、もう古い。

ミヨシテックでは、アルコールチェックをはじめとした安全・衛生管理を「攻めのDX」の入口と捉えています。

たとえば、kintoneを中心とした業務基盤には以下の情報が集約されています。

  • 勤怠情報(出退勤、直行直帰)
  • 検温結果(体調管理)
  • ドライブレコーダーの危険挙動ログ
  • アルコールチェック記録

これらをRPAやChatworkと連携させることで、「誰が・いつ・どこで・どんな状態か」が即座にわかる環境を整備。事故を未然に防ぐだけでなく、社員も会社も“守られる”体制を築いています。

アルコールチェックを“文化”に変えるDXの力

アルコールチェックを「義務だからやる」ではなく、「仕組みでやらざるを得ない」状態に変える。
それが、ミヨシテックのDXによる最大の成果です。

今後、企業の法令遵守・安全管理のレベルはより厳しく問われていくでしょう。
だからこそ、今のうちに“チェック漏れをゼロにする仕組み”を整えておく必要があります。

アルコールマネージャーの導入から、RPA連携による自動チェック、社内チャットを活用した行動改善まで。
ミヨシテックならそのすべてをワンストップでサポート可能です。

アルコールマネージャーの導入をご検討中の方へ

ミヨシテックは、アルコールマネージャー正規販売代理店です。
機器のご購入はもちろん、導入にあたっての初期設定や連携方法についても、お客様が自社で運用できるよう、必要なサポート・アドバイスを行っています。

  • 「義務化に向けて今すぐ対策したい」

  • 「DXを絡めた仕組みづくりまで相談したい」

  • 「価格や運用の詳細を聞いてみたい」

など、お気軽にお問い合わせください

ご相談・見学受付中

ミヨシテックでは、DX会社見学会を随時開催中です。
実際にアルコールマネージャーの運用やChatwork通知の画面もご覧いただけます。

「うちでもこれ使いたい!」と思われたら、ぜひ一度お問い合わせください。

さらに学びたい方へ

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著者:ミヨシテック代表取締役社長 永谷 顕

アルコールマネージャーの活用事例をはじめ、kintone、RPA、Chatwork連携など、現場から始まるリアルなDXの進め方を、すべて実体験ベースで解説。
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