失敗から学ぶRPA運用術
~ 属人化を乗り越えたミヨシテックのリアル ~

DX推進サポート

2025.05.12

Column

はじめに

「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入したのに全然使われてない」
「業務改善に活かしきれていない」
そんな悩みを抱える企業様は少なくありません。

実は私たちミヨシテックも、まさにそんな課題に直面していた時期がありました。この記事では、RPA導入から運用ミス・属人化という壁にぶつかりながらも、どのように乗り越え、成果につなげたのかを“赤裸々に”お伝えします。

完璧な成功談ではなく、実際にあった「失敗と改善」の話だからこそ、これからRPAを活用したDX推進を考える企業様にとって、きっと参考になるはずです。

RPA導入のきっかけ

RPAを導入した背景には、いくつかの要因がありました。

定型業務の多さ 受発注、帳票出力、Excel集計など、繰り返し作業に日々追われる社員たち。
人手不足と働き方改革 限られたリソースでどう生産性を上げるか?が急務だった。
ノーコードで直感的な操作 RPAロボパットは専門知識がなくても作れるのが魅力だった。

これらの理由から、「業務の自動化で時間を生み出すため」にRPAを導入する決断をしました。

理想と現実:最初にぶつかった“属人化”の壁

RPAを導入した当初は、一部の担当者だけがロボを作成・修正できる状態でした。最初は順調に見えたものの、次第に問題が表面化します。

  • 作れる人が限られる=属人化
  • 異動や退職のリスクでロボの保守ができなくなる
  • 作成者以外が理解していないため「止まってるけど触れない」という事態に

実際に、「ロボが止まっていたのに誰も気づいていなかった」「どこが間違ってるかわからないから修正もできない」などのトラブルも発生。導入したはずのRPAが業務を止める“ボトルネック”になってしまったのです。

教訓:RPAは“導入”より“活用体制”がカギ

ここで私たちは、ある大きな気づきを得ました。

RPAは導入して終わりではない。
むしろ「誰が・いつ・どう活用するか」という体制づくりこそが成功の鍵。

この気づきから、全社的にRPAを「属人化させない仕組み化」に舵を切ります。

改善①:ロボパットマスター認定講習の受講で“誰でもロボが作れる”ように

私たちは、RPAロボパットの開発元である株式会社FCEが主催する「ロボパットマスター認定講習」を活用しました。

  • 各部署から数名ずつ選出し、認定講習を受講
  • 実務に沿った研修で、現場業務をロボ化できる人材を育成
  • 部署単位でロボが作れるようにして属人化を防止

結果、ロボの作成・修正を一部の担当者に頼らず、各チーム内で完結できるようになったのです。これは業務改善スピードを大きく押し上げました。

改善②:業務の棚卸し+ロボ作成支援で「活用を止めない文化」へ

ただロボを作れる人が増えただけでは足りません。以下の取り組みも並行して行いました。

業務の洗い出し会議を定期開催 各チームで「自動化できそうな作業」を発掘し、ネタを持ち寄る。
ロボの棚卸し+命名ルールの統一 どの業務のためのロボかが一目でわかるようにし、メンテナンス性向上。
停止時の通知ルールとログ確認の習慣化 エラーが起きてもすぐ対応できる仕組みに。

これにより、RPA活用が社内に“根づき”、定着していきました。

RPAロボパット導入で得られた成果

ここまでの改善で、得られた成果は数えきれません。主なものを挙げてみます。

年間3,000時間以上の業務削減

帳票出力、基幹システム入力、CSVデータの加工、メール送信などを自動化し、大幅な時間短縮に成功。

残業時間の削減&社員満足度UP

「早く帰れるようになった」「ゆとりができて他の仕事に集中できる」といった声も多数。

生産性向上による利益率改善

単なるコストカットではなく、創出された時間を“本来やるべき業務”に使えるように。

これからRPAを導入したい企業へ伝えたいこと

私たちが失敗と改善から学んだ最大の教訓は、「RPAは人任せにしない」ことです。

ツールがどれだけ優秀でも、使いこなせなければ意味がありません。属人化を防ぎ、現場の誰もが使える体制を整えること。それが業務改善の第一歩であり、DX推進の本質です。

実際に見て・触れて・体感してほしい!

ミヨシテックでは、こうしたDX事例を「会社見学会」で実際にご覧いただけます。

  • RPAロボパットのデモ体験
  • 現場で稼働中のロボの紹介
  • 属人化を防ぐための体制づくりの仕方
  • 実際の業務改善インタビュー etc.

参加費は有料となりますが、見学会に参加された企業様がその場で1か月無料トライアルの申し込みをされた場合、参加費は無料となります!

詳細や見学会の開催情報は、以下の特設ページをご確認ください。

さいごに

この記事は、私たち自身の「やらかし」と「そこからの学び」から生まれたものです。

DXやRPAという言葉が先行しがちな今こそ、失敗に学ぶリアルなストーリーが必要ではないでしょうか。

あなたの会社でも、きっと同じような課題や悩みがあるはず。

「うちもそろそろRPAを…」
「でも、うまく活用できるか不安で…」

そんな企業様は、ぜひ一度、私たちの事例を見に会社見学会にお越しください。

RPAロボパットで“人にしかできない仕事”にもっと時間を使える働き方へ。
ミヨシテックはそのお手伝いをします。