2022.05.25
きちんと掃除をしていても、生えているだけで見た目が汚く見えてしまうカビ。
湿気さえあれば、住まいのいたるところに生えてしまう上に、アレルゲンや喘息などの病気の原因になってしまうカビですが、
カビ掃除をしてもすぐに再発してしまうので、お困りの方も多いのではないかと思います。
本記事では、そんな厄介なカビを除去するのに有効な液剤についてご紹介いたします。
液剤の種類 | メリット | デメリット | 有効な素材・場所 | 使用できない素材・場所 |
塩素系カビ取り剤 |
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エタノール・除菌アルコール |
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重曹 |
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中性洗剤 |
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酸素系漂白剤 |
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※塩素系カビ取り剤を使用する場合は換気をした上で、ゴム手袋などを着用し、色抜けしても良い服で作業してください。
※塩素系カビ取り剤を使用中、気分が悪くなった場合は、即座に作業を取りやめてその場を離れて下さい。
気分が回復してから冷水などを用いて塩素系カビ取り剤を取り除いて下さい。
※絶対に液剤同士を混ぜないで下さい。有毒ガスが発生し、事故につながる恐れがあります。
液剤は除去能力の高さの順に並べるとこのようになります。
塩素系カビ取り剤 > エタノール・除菌アルコール > 酸素系漂白剤・中性洗剤・重曹
塩素系カビ取り剤はカビ除去能力が高い分、素材を痛めてしまうリスクがあるため、お風呂や洗面所といった水回りでのご使用に留めて下さい。壁紙などに付着した場合はすぐに濡らした雑巾などでふき取ってください。脱色する恐れがございます。
無水エタノールや消毒用アルコールとしても販売されているものはカビ掃除にご使用いただけます。
アルコール度数が80%前後の製品を使用するとカビ除去効果が高まります。
エタノールには、油分を溶かす性質があるため、布などに浸み込ませてコンロ周りなどキッチンでのご使用がおすすめです。
ただし、コーティングやパッキンなどのゴムを痛めてしまう場合があるため、それらが使用されている製品へのご使用はお控えください。
※混合による発熱・膨張によって容器の破損や、それによる二次被害(飛び散ったエタノールが目に入るなど)の恐れがあるため、無水エタノールに水を入れたりしないで下さい。
重曹を用いた清掃においては壁(特にお風呂の目地など)を強くこすりすぎないようにしましょう。壁を傷つけ、傷口にカビを塗り込んでしまうことになってしまいます。
汚れを落とす裏技としてお酢と重曹を混ぜたものが良く紹介されていますが、お酢はカビにとって栄養分になるため、カビ取りの際は使用を避けましょう。
清掃後、重曹をふき取り、仕上げとしてエタノール・除菌アルコールを噴霧することで、防カビとカビ取りを同時に行うことが出来ます。
プラスチック素材や繊維製品など素材によってはアルカリ性や酸性によって傷んでしまう場合があります。
中性洗剤は除去能力こそ高くないものの素材を痛めにくいため、素材との相性がわからない場合や、デリケートな素材でのカビ取りを行う場合にお試しいただくことをおすすめいたします。
酸素系漂白剤は酸素の発砲によって汚れを浮かせて落とすため、除去能力は高くありませんが50℃~60℃程度のお湯と併用することで、カビの除去とカビに由来する汚れの清掃を同時に行うことができます(カビは水分がある状態では60℃が5分間続くと菌数が1/10まで減少するため)。
以上、カビ取りに使用する液剤と特徴についてご紹介いたしましたが、カビ取りにおいて重要なのは早期の対処、徹底的な除去、カビ取り後の乾燥の三点です。
カビは温度(20℃~30℃前後)、湿度(70%以上)、栄養源(皮脂や石鹸カス、埃など)の三要素が揃った際に急速に増殖します。
たとえば、お風呂の場合ですと、入浴中以外での換気や入浴後のお風呂の壁の洗い流し、壁や床等の水気を切る事によってカビの増殖を防ぐ事ができます。
また、お部屋に関しても、使用していないお部屋の除湿や換気、こまめな結露の拭き取りやアルコール消毒などによって増殖を防ぐ事が出来ますのでぜひともお試しください。
当社では設備会社としてのノウハウを活かし、カビ取りから防カビ対策まで責任を持って対応いたします。
現地調査・お見積もりは無料で承っておりますので、お困りのお客様はお気軽にご相談ください。