AIだけでは不十分? どうしてRPAは業務効率化に必要なの?

DX推進サポート

2024.05.22

Column

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とAI(人工知能)は、現代のビジネスにおいて不可欠な技術です。これらを活用することで、業務の効率化やコスト削減が期待できます。本記事では、特にRPAをなぜ導入するべきなのか、事例を用いてご紹介します。

RPAAIの基本概念と違い

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは?

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、定型的で反復的な業務を自動化する技術です。ソフトウェアの「ロボット」を使って、人間が行う作業を自動で実行します。例えば、データ入力、レポート作成、メールの送信など、手作業で行うと時間がかかりミスが発生しやすい業務をRPAが代行します。弊社で導入しているRPAツール「Robo-Pat(ロボパット)」の利点は、プログラミングの知識がなくても、比較的簡単に導入できる点にあります。特に、ルールベースで処理を行うタスクにおいては、その威力を発揮します。例えば、経理部門での請求書処理や人事部門での給与計算などです。

RPAツールは、特定のアプリケーションやシステムに依存せずに動作するため、既存のITインフラに対する影響を最小限に抑えつつ、自動化の範囲を広げることができます。また、24時間365日稼働可能なため、業務のスピードアップとともに、人手不足の解消にも寄与します。

AI(人工知能)とは?

AI(人工知能)は、人間の知能を模倣する技術です。具体的には、学習、推論、認識、判断などの機能を持ち、人間が行う高度な認知作業を実行します。AIには機械学習やディープラーニング(深層学習)といった技術が含まれており、これらを活用することで、データからパターンや傾向を見つけ出し、予測や最適化を行います。例えば、画像認識、自然言語処理、音声認識などの分野で活用されています。

AIの強みは、膨大なデータを高速に処理し、そこから新たな知見を引き出せる点にあります。例えば、マーケティング部門での顧客データ分析を通じたターゲティング広告や、製造業における故障予知保全などです。また、AIは学習能力を持っているため、使用すればするほど精度が向上するという特徴もあります。

RPAAIの違いと連携のメリット

RPAとAIは、それぞれ異なる役割を持ちますが、連携させることで更なる効率化が期待できます。RPAは定型業務の自動化に優れており、AIは非定型業務や高度な分析を得意としています。この二つを組み合わせることで、業務全体の自動化範囲を広げることが可能です。

RPAの導入事例と効果

なぜRPAに注目しなければならないのか

現在AIは様々な種類のものが活用されており、近年ではChat GPTや生成AIなどが大きな話題を呼んでいます。

しかし、日々の業務を効率化するためにはAIだけでなくRPAに注目する必要があります。

RPAの導入事例:実際の企業での成功例

弊社でのRPA導入事例を一部ご紹介します。弊社では、現場や自宅で検温を管理するkintoneアプリと自動検温器で取得した体温のデータや、KING OF TIMEの勤怠時間のデータをRPAを用いてkintoneに集めています。活動履歴(日々の活動)とこれらを連携することで、一定の時刻になっても入力がない人には通知を飛ばしたり、どこにいても社員の健康管理と在宅勤務になっている人の活動の報告を一元管理したりできるようになりました。kintoneが見れる環境であればどこでも社員の活動状態が確認可能です。

RPAを使った効率化

RPA導入前の準備:現状分析と目標設定

RPAを導入する前に、まず現状分析を行い、具体的な目標を設定することが重要です。現状分析では、業務プロセスの流れやボトルネック、改善点を明確にします。その際、関係者からのヒアリングやデータ収集を通じて、現場の実態を正確に把握することが求められます。

次に、目標設定です。例えば、「データ入力作業を80%自動化する」「月間レポート作成時間を50%短縮する」といった具体的な数値目標を設定します。これにより、導入効果を測定しやすくなります。

RPAツールの選定と導入プロセス

現状分析と目標設定が完了したら、次はRPAツールの選定です。ツール選定の際には、導入コスト、操作性、サポート体制、拡張性などを考慮します。

ミヨシテックでは、「Robo-Pat(ロボパット)」を導入しています。このRobo-Patについては、以下のページをご覧ください。

ツールが決まったら、導入プロセスに進みます。まずはユーザーや業務の範囲を絞って、実際にRPAを導入する業務プロセスで試験運用を行います。この段階で、技術的な問題や業務フローの改善点を洗い出し、最適な運用方法を確立します。Robo-Patをはじめ、多くのRPAツールでは無料トライアルを実施しているため、この期間で一度触れてみることをオススメします。

導入後の効果測定と改善ポイント

RPAを導入した後は、効果測定と継続的な改善が重要です。導入前に設定した目標を基に、実際の業務効率化の効果を測定します。例えば、自動化による時間短縮やコスト削減の具体的な数値を把握します。

また、導入後も定期的に業務プロセスを見直し、RPAの運用状況をチェックします。新たな改善点や追加の自動化ポイントを見つけ出し、必要に応じてツールやプロセスの見直しを行います。これにより、継続的な業務効率化と業績向上を図ることができます。

RPA導入・DX推進ならミヨシテック

RPAの導入は、業務効率化とコスト削減に大きな効果をもたらします。継続的な改善を行い、これらの技術を活用することで、貴社の業務プロセスを最適化し、競争力を強化することができます。ミヨシテックでは社内のIT化を推進しており、kintoneやRPAロボパットの導入を支援しております。お気軽にお問い合わせください。

また、弊社のDX改善事例は会社見学会でご紹介しております。ミヨシテックが、ゼロからどのように社内のIT化を進め、kintone AWARD 2022のファイナリストやDX Selection 2024の優良事例に選出されるまでになったのか、少しでも興味を持った方は、ぜひとも参加をご検討ください。