【業務用】箕面市某飲食店様 室外機キャピラリーチューブ折損箇所補修

業務用空調 修理
Construction

施工事例

店舗客席系統の室外機にて遠隔で「E57」エラー検知の為現地訪問。
こちらのエラーは「冷媒空」となり、文字通りシステム内のフロンガスが空の状態で冷媒圧力が低下してエラーを検出します。

室外機にて機器内部を確認するとキャピラリーチューブと言われる極細の冷媒配管が折れており、折損箇所からフロンガスが漏洩しエラーに至っておりました。
折損原因としては配管の振動を抑える為に固定しているバンドが一部劣化にて外れており、エンジンの振動がキャピラリーチューブに直接伝わった影響で折損したものと思われます。

フロンガスが漏洩した場合、配管内のコンプレッサオイルも漏洩する為補修の際は配管溶接後にフロンガスとコンプレッサオイルの補充が必要となります。
機器運転時間の関係で必要部品が有償となる為、部品代のお見積りを提出。客席系統という事でお客様より即発注のお返事を頂き、後日修理訪問。

本来銅管で作られている冷媒配管の溶接作業は折損箇所にスリーブと呼ばれる「継手」を追加したり片側の配管を専用工具で拡げて差し込む方法がありますが、今回のキャピラリーチューブは内径が細いこともあり適した継手も配管を拡げる事も不可能となります。
それにより、まず配管根元に残っている折損部分を取り除き、反対側の折損部分を差し込み溶接での補修となります。
キャピラリーチューブの長さは若干短くなりますが振動が伝わらないように各部を固定する事で復旧する事が出来ます。

溶接後に配管内へ窒素を封入し溶接箇所の気密検査完了後、規定量のフロンガスとコンプレッサオイルを補充し作業完了となりました。

施工内容

室外機キャピラリーチューブ折損箇所補修

施工時間

4時間

型式

TGHNP710C1NS

運転時間

45,969時間

エラーコード

E57
冷媒空(室外機エラーコード「88-5」)

施工の様子

  • キャピラリーチューブ根元にて折損

    キャピラリーチューブ根元にて折損

    折損箇所よりフロンガスが漏洩、ガス欠となりエラー検出

  • 折損箇所溶接にて補修

    折損箇所溶接にて補修

    折損箇所の根元側配管除去にて差し込み後溶接にて補修実施

  • 室外機側へ窒素封入

    室外機側へ窒素封入

    溶接箇所の漏洩検査の為室外機側へ窒素封入

  • 溶接箇所漏洩検査

    溶接箇所漏洩検査

    窒素封入後、石鹸水使用にて漏洩検査実施

お客様からのコメント

寒い中ご苦労様でした。
厨房系統ならまだ良かったんですが今回故障の系統は客席系統だったのですぐ復旧して頂き助かりました。

担当者からのコメント

修繕対応の中では「部品交換」と「補修」で復旧する場合がほとんどですが、大阪ガス保守契約期間(設置後13年又は機器稼働時間が3万時間)が過ぎると部品代がお客様のご負担となります。
「補修」で復旧する場合は保守契約期間を過ぎていても部品を交換していないので作業費用は無償で対応可能となります。
今回のケースでは折損箇所の溶接作業は無償、ガス欠の為規定量補充に要したフロンやコンプレッサオイル、気密検査に使用した窒素ガスは有償となります。
尚、大阪ガス保守契約に未加入のお客様は部品代他、作業費用も都度有償対応となります。