梅雨に備えるカビ対策

お役立ちコラム
カビ取り・カビ予防

2022.06.20

Column

これから梅雨に入り、お風呂の黒カビやお部屋の窓際・壁に生えてしまうカビなどカビに関するお悩みが増えると存じます。そんなカビ気に関するお悩みを減らすべく、梅雨に備えるカビ対策をご紹介いたします!

そもそもなぜカビは梅雨に増えるのか?

それはカビが増えやすい条件が整ってしまうためです。カビは温度(20℃~30℃前後)・湿度(70%以上)・栄養源(皮脂や石鹸カス、埃など)の三要素が揃った際に急速に増殖します。加えて雨の日が増え、窓を閉め切る事が増えるのも梅雨にカビが増える要因となっております。カビは胞子によって増えます。通常、換気をする事で胞子や湿気、カビの栄養源となるホコリや微生物の死骸などを室外に追い出すことが出来ますが、梅雨に入り、雨が続くとどうしても窓を閉め切った状態が続き、これによって、胞子やホコリなどが外に追い出されず、湿気と温度もカビにとって快適な環境が形成されてしまうのです。

ではどのように対策すればよいのか?

お部屋の対策編

重曹・アルコールでの清掃

簡単かつ効果的なものとしては、重曹での拭き掃除とアルコール消毒がおすすめです。重曹を用いた清掃することでカビの栄養源となる汚れを除去する事が出来ます。また、重曹での清掃をした後で、アルコール消毒を行うと重曹の静菌効果とアルコールの殺菌効果が相まって、カビを含む微生物の増殖を抑制し除去する事が出来るため、こまめに行うことで、カビや水回りのピンクのぬめぬめ(ロドトルラと呼ばれる赤色酵母)が生えにくくなります。
床の清掃を行うのであれば、ワックス層を削り取ってしまう恐れがあるため、重曹は用いず、アルコールを用いた拭き掃除を行って下さい。カビが生えた箇所に掃除機をかけてしまうと胞子を舞わせてしまい、カビの範囲を広げることにつながってしまうので、定期的なアルコールによる消毒をお勧めいたします。

天井の清掃

防カビにおいて最も重要になってくるのが天井の清掃です。それは何故なのかというと、カビは胞子を飛ばし、胞子が付着した場所が生育に適していれば根を張って増えるので、天井にカビが生えてしまうと部屋全体が汚染のリスクにさらされるためです。そのため、週に1度ほどクイックルワイパーとアルコールを活用して、天井の拭き掃除をするだけで、広範囲にカビを拡げてしまうリスクを減らす事が出来ます。

壁や床も同様にアルコールを用いた拭き掃除や土壁ならばハンディモップで埃を取るだけでもカビの栄養源を減らす事が出来るため効果的です。

窓周辺の清掃

窓周辺は日が当たるから大丈夫だと高を括っていませんか?窓周辺もまたカビが生えやすいポイントになっています。なぜならば、たとえ日光が当たる方角であったとしても、窓枠によって陰になる部分があり、ほこりが溜まりやすく、結露によって湿度も保たれる。そして、家具の配置によっては、窓が開けられることがない。かつ掃除が行き届きにくいためです。だからこそ、風通しが良い家具の配置、窓の掃除がしやすい配置を考えることが重要であり、こまめに窓周辺の掃除や結露の拭き取りをお勧めします。窓周辺にカビが生えていると、せっかく窓を開けて換気をしたとしても胞子を舞わせてしまい、かえってカビの範囲を拡大させかねません。それゆえに、こまめな掃除を心がけましょう。

お風呂のカビ対策編

はじめに、カビは温度・湿度・栄養源の三要素が揃ったの三要素が揃った際に急速に増殖します。とお伝えしましたが、住まいの中でもお風呂はその三要素が揃いやすい場所となっておりますので、毎日の防カビ対策が重要になってきます。

毎日行うべき、防カビ対策としては、入浴後、できるだけ熱いお湯で壁、床を洗い流す。

この作業によってカビの栄養源となる皮脂・石鹸カスを洗い流すとともにカビにダメージを与えることが出来ます。カビの多くは、水分がある状態では、約60℃で死滅しはじめ、60℃が5分間続くと菌数が1/10まで減少するとされていて、そこまでせずとも毎日、50℃以上の熱めのお湯をかけてやることで、胞子をつくる余力を与えず、カビの増殖を抑えることが出来ます。ただし、カビは死滅しても、カビ本体や胞子(黒ずみとして目に見えている部分は残り続けるため、見た目が気になる方は塩素系カビ取り剤での分解・除去をおすすめいたします。(お風呂に関する詳しいカビ取り方法についてはこちらの記事をご覧くださいませ お風呂のカビ取り・防カビ対策)

また、熱いお湯をかけただけでは対策として不十分です。壁面に水分が残っている以上、カビが生えやすい環境であることに変わりありません。そのため、水切りワイパーなどを用いた水切りや、タオルでの拭き取り等をお勧めいたします。そして、入浴中以外の換気や浴室暖房乾燥機(カワック)がご自宅にある場合は定期的な運転をすることでカビが生えるのを防ぐ事が出来ます。

靴箱・収納の対策編

靴箱・収納に関する対策としては、水拭きをしない。定期的に中のものを取り出して換気をする。中に物を詰めすぎない。そして、防カビ・除湿グッズを設置するのがおすすめです。

水拭きでは見た目はきれいになりますが、カビは落とす事が出来ず、むしろ収納後にカビを生えやすくしてしまいます。そのため、中のものを取り出し、風通しが良い場所に干したうえで、アルコール等での清掃をお勧めいたします。靴に関しても、靴についた汚れがカビ子栄養源になるため、清掃をお勧めします。しかしながら、アルコールを用いる場合に色落ちする可能性があるため、目立たない場所で試すか、もしくは靴用洗剤を用いて清掃する事を推奨いたします。

湿気をためないためには、中に物を詰めすぎないことや脱いだ靴をすぐに収納しないことも重要です。物を詰め過ぎてしまう事で、風通しが悪くなり湿気がたまり易くなるほか、奥でカビが発生しても気が付きにくくなってしまいます。また、脱いだばかりの靴や濡れた靴は温度・湿度・栄養源の三要素が揃っており、カビの発生源になり得ることから、脱いだばかりの靴は風通しの良い場所に置いてから、濡れた靴は水気を取って、しっかりと乾かしてから収納するのが良いでしょう。

そして、防カビ・除湿グッズを設置することで、より確実にカビが生えにくくすることが出来ます。

さいごに

ここまでカビ対策についてご紹介いたしましたが、日々のコツコツとした積み重ねが、カビが生えにくい環境を整えます。億劫に思われるかもしれませんが、カビ対策、カビ取りしていなかったがためにアレルギーや喘息になってしまったり、家全体にカビが広がってしまってから、カビ取り業者を呼んだがために高額な費用を支払う事になってしまうケースもございます。日々の防カビ対策・早期のカビ取りを継続されるとともに、自力ではどうにもならなければ、是非ともご相談くださいませ。早期の対応であれば、施工費用を最低限に抑えられます。無料相談・無料見積承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。